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自治体の皆さまへ

市長新春対談(1)

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神奈川県 大和市 クリエイティブ・コモンズ

・競泳選手 平井瑞希さん
・大和市長 古谷田 力

◆ゆめ特急
大和 経由 アメリカ行き
そしてその先へ!

今年の市長新春対談は、現役の高校生でありながら、昨年開催されたパリオリンピックに競泳日本代表として出場した平井瑞希選手をお迎えしました。水泳を始めたきっかけや強さの秘訣、将来の夢などについて語り合っていただきました。

◇幼少期からのスポーツ体験
古谷田:オリンピック本当にお疲れさまでした。平井選手の100メートルバタフライ決勝戦では、大和スポーツセンターでパブリックビューイングを実施して、多くの市民の皆様と一緒に応援させていただきました。普段の厳しい練習を乗り越えて決勝まで進み、懸命に戦う姿を応援できたこと、みんなに感動を与えてくれたことを本当にうれしく思います。
トビウオジャパンのメンバーの一人として出場された初めてのオリンピック。ずばり、いかがでしたか。

平井:とても楽しくてよい経験になりました。観客の数が2万人近くで、歓声や応援の声がすごく聞こえてきて、これほどのスケールで泳ぐことは初めてでした。特に決勝は、シーンと静まり返った中でのスタート。直後に大きく拡がる歓声が聞こえてきて、今までに経験したことがないような響きを感じました。また3年後も戦いに行って、今度こそは国歌を流せるように頑張りたいと思っています。

古谷田:素晴らしい決意ですね。本当に、全国民、全世界の皆さんが、平井選手のチャレンジする姿を見て感動したと思います。平井選手が水泳を始めたのは4歳の頃ということですが、何かきっかけはあったのでしょうか。

平井:よく父と市民プールに遊びに行っていて、その時間がとても楽しくて、自分で水泳を始めたいと言ったのがきっかけです。最初は遊ぶことが楽しくて水泳をしたいと思っていたのですが、始めたばかりの頃は練習中に父や母と離れるのが寂しくて、少し泣いていた記憶があります。でも、5歳のときには12・5メートルを泳ぐ進級テストで、父を驚かせたくて25メートルを泳ぎ切りました。

古谷田:それはすごい。コーチもびっくりですね。その後、全国大会などを経て、いろんな舞台で記録を塗り替えて優勝するなど、多くの経験があると思うのですが、子どもの頃で一番印象に残っている大会はありますか。

平井:全国JOCジュニアオリンピックカップという大会です。いつも自己ベストだったり決勝に残ったりというのを目標にして頑張っていたので、その試合で初めて決勝に残ったときはとてもうれしかったです。

古谷田:結果が残せるのはうれしいですよね。子ども心に自分の中で「この大会いけそう」と感じたことはありますか。

平井:やっぱり練習を積めている試合だと、自信を持って「絶対にいける」という気持ちが出てきます。最近では、どのレースでもそう言えるように、自信を持てるように練習を積んでいるつもりです。

古谷田:努力の末の結果ということですね。水泳のほかに何かやっていたスポーツがあれば教えてください。

平井:小学校の頃にバスケットボール部に入っていて、友達や父と一緒に公園で練習をしていました。他のスポーツであっても、体を動かすのはとても好きです。

古谷田:とてもアクティブでいいですね。水泳だけではなく、バスケットボールもやっていたと。水泳だけではないというのが、今の平井選手によい影響を与えたのかもしれませんね。

幼少期のスポーツ体験はとても重要で、特に12歳頃までをゴールデンエイジ期といい、その期間の運動は子どもたちの神経発達に有効だと言われています。平井選手が世界に通用する選手になっているのは、まさにその時期に本格的に体を動かしていたからこそなのかなと思います。だから大和市では、子どもたちがスポーツをする機会を増やしたいと思っています。昨年は夏にマリンスポーツ教室を実施しました。午前中にSUP(サップ)(スタンドアップパドルボード)をやったら午後はウィンドサーフィン。身体を動かす楽しさを味わうとともに、自然環境の中に身を置くことで学べる、新たな気づきも多くあると思います。そんな五感を刺激する体験を、子どもたちには一つでも多く味わってもらいたいと思います。

◇なりたい自分を目指して
古谷田:平井選手は小さい頃から週6回練習されているようですが、学業との両立はどうですか。大変ではないですか。

平井:文武の両立は大変ではありますが、未来に必要だと思っているので共に頑張るようにしています。また、それぞれの友達の存在が大きいです。一緒に頑張れる仲間がいて助けられています。

古谷田:仲間の存在は大きいですよね。水泳も学業も頑張れる原動力には何があるのでしょうか。

平井:自分の目標を達成したいという気持ちが大きいです。その目標に対して何が必要かを考えていくと、日頃やるべきことが見つかってきます。私はそういった日々の練習が好きなので、楽しく水泳をすることができています。

古谷田:素晴らしいですね。目標を達成するために普段の練習の中で工夫していることなどはありますか。

平井:はい。試合のときに出せたパフォーマンスと次の目標のイメージとの差をよく見て分析し、どういった技術を身に着ければ自分はその目標を達成できるのか、大きな変化を出せるのかということを考えながらトレーニングしています。

古谷田:すごいですね。その考えというのは、コーチやご家族などから教わるものなのでしょうか。

平井:目標は自分で作っていて、分析する相手なども自分で動画などを見て探しています。どの選手にはどういう特徴があって比較したいのかを決めるようにしていて、自分で取り組むようにしています。

古谷田:自発的な研究、努力ということですね。常に意識して目標に向かって頑張っている姿というのは本当に格好いいですし、きっと子どもたちの憧れの的になると思います。

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