藤沢市・茅ヶ崎市・寒川町の2市1町では、広報誌の相互掲載を行なっています。今回は「花」をテーマに、2市1町を紹介します。
■藤沢市 さまざまなフジが楽しめる「フジロード」
蝶形花(ちょうけいか)(蝶のような形の花)が房状に垂れて咲くフジは、市政施行30周年にあたる昭和45(1970)年に、市民による投票で市の花に選ばれました。例年4月下旬~5月上旬には、市の公園や寺社などで、淡紫色や白色の風情ある花々を見ることができます。
市には、フジに対する市民の愛着を深めるため、市民団体「藤倶楽部」が発案し、市と協働で設定したフジロードがあります。フジロードは、市内のフジのあるポイントを巡って楽しめる散歩ルートで「引地川・フジ史跡ロード」と「境川・フジ水辺ロード」の2つのルートに分かれています。
「引地川・フジ史跡ロード」は、湘南台公園を始点とし、城郭をイメージした藤棚のある大庭城址公園などを経て八部(はっぺ)公園を終点とする12カ所を巡るルートです。「境川・フジ水辺ロード」は、白色の「義経藤」と紫色の「弁慶藤」の咲く白旗(しらはた)神社を始点とし、御殿辺(ごてんべ)公園などを経て新林(しんばやし)公園を終点とする9カ所を巡るルートとなっています。
フジロードのマップを掲載したリーフレット「Fujisawa藤ガイド」は、市ホームページからダウンロードできます。
さまざまなフジの花が楽しめるフジロードをお散歩してみませんか。
問合せ:藤沢市広報シティプロモーション課
【電話】0466-25-1111【FAX】0466-24-5929
■茅ヶ崎市 夫妻が愛でた氷室椿庭園
冬に200種類以上のツバキが咲く氷室椿庭園をご紹介します。平成3(1991)年に開園したこの庭園は、家主であった三井不動産元副社長の氷室捷爾(しょうじさん)と妻・花子さんのご遺族から市に寄贈されたもので、ツバキなどの花と、国の登録有形文化財「旧氷室家住宅主屋(しゅおく)」があります。
植物の愛好家であった夫妻は、ツバキを数多く育てました。自ら品種改良も手掛け「朱似絵(しゅにえ)」「小袖曽我(こそでそが)」など20種類以上が農林水産省に品種登録されています。
ツバキの花は、花びらが7枚程度あるものが一重咲き、8枚以上が八重咲きと呼ばれます。花の形も、花びらが筒状に開いた筒咲き、花びらと中央の雄しべが混ざり合わない唐子(からこ)咲き、混ざっている牡丹咲きなどさまざまです。
氷室さんの名前が付く「氷室雪月花」は一重咲きで、薄桃色の地に紅の吹きかけ絞りが入る独特の花色です。氷室夫妻が大切に育てたツバキいっぱいの庭園を、その形や色、名称を楽しみながらぜひ散策してください。
問合せ:茅ヶ崎市広報シティプロモーション課
【電話】81-7123【FAX】87-6345
■寒川町町の花「すいせん」
「美しい花と緑にあふれた住みよいまちづくりを進めていきたい」「次の時代を背負って立つ子どもたちに花や木を愛する気持ちを引き継いで広めていってもらいたい」という願いを込め、昭和48(1973)年、町民の投票によって町の花にすいせんが選ばれました。
今年度は、制定50周年を記念し、夏ごろから土づくりを始め、10月下旬には子どもから大人まで多くの町民とともに球根の植え付けを行いました。咲いたすいせんは、桜が咲くさむかわ中央公園や、多くの人が往来する寒川駅北口ロータリー、小・中学校の卒業式などに飾られ、計1万2,000株のすいせんで町を彩ります。
例年1月~2月ごろに白い品種、2月~3月ごろには黄色い品種が咲き、さむかわ中央公園のほか、川とのふれあい公園など町内各所でさまざまなすいせんを見ることができます。
冬や初春の寒気の中でも美しく花を咲かせるそのたくましい姿から、縁起が良いとされ、古くから正月の飾り物としても愛されているすいせん。今年の春は、50周年記念で縁起の良いすいせんに彩られた寒川町で、お花見をしてみてはいかがでしょうか。
問合せ:広報戦略課
【電話】内線251
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