◆市財政の健全化判断比率など
市では、「財政健全化法」に基づき、財政の健全化を判断するための「健全化判断比率」と、公営企業会計の「資金不足比率」を算定しています。令和4年度決算の算定結果は、いずれの比率も早期健全化基準を下回り、良好でした。
▽健全化判断比率
(1)実質赤字比率 財政規模に対する、普通会計の赤字の割合を示す指標。黒字であれば算定されず、健全な財政状況です。
(2)連結実質赤字比率 全会計を連結させた実質赤字比率。黒字であれば算定されず、健全な財政状況です。
(3)実質公債費比率 財政規模に対する、市の借入金(市債)の返済に充てた経費(公債費)の割合を示す指標。数字が小さい方が、より健全な状態です。
(4)将来負担比率 財政規模に対して、将来的に負担が見込まれる負債から、基金の積立金などを差し引いた金額の割合を示す指標。数字が小さい方が、より健全な状態です。
▽資金不足比率
各公営企業会計の資金不足を、料金収入の規模と比較して示す指標。資金不足が生じていなければ算定されず、健全な経営状況です。
健全化判断比率|小田原市|早期健全化基準(経営健全化基準)|財政再生基準:
(1)実質赤字比率|黒字のため算定なし|11.46%|20%
(2)連結実質赤字比率|黒字のため算定なし|16.46%|30%
(3)実質公債費比率|2.6%(前年度比+0.5ポイント)|25%|35%
(4)将来負担比率|33.3%(前年度比+3.3ポイント)|350%|-
資金不足比率|資金不足が生じていないため、算定なし|20%|-
早期健全化基準:基準を上回ると、健全化計画を策定しなければならない。
財政再生基準:基準を上回ると、再生計画を策定し、国の関与の下、財政再建に取り組まなければならない。
◆特別会計・企業会計決算
一般会計とは別に、特定の収入で特定の事業を行う10の特別会計と、特定事業の収益を財源に運営する3つの企業会計があります。
〈特別会計〉
会計名|収入済額|支出済額|収支差引額:
競輪事業|249億3719万円|246億9607万円|2億4112万円
天守閣事業|1億5804万円|1億752万円|5052万円
国民健康保険事業|196億7002万円|194億8629万円|1億8373万円
国民健康保険診療施設事業|3092万円|2806万円|286万円
公設地方卸売市場事業|1億8526万円|1億7359万円|1167万円
介護保険事業|169億8518万円|167億7114万円|2億1404万円
後期高齢者医療事業|49億4191万円|48億7605万円|6586万円
公共用地先行取得事業|77万円|77万円|0円
広域消防事業|43億6016万円|43億6016万円|0円
地下街事業|5億3700万円|5億1332万円|2368万円
特別会計計|718億645万円|710億1297万円|7億9348万円
〈企業会計〉
会計名|収入済額|支出済額|収支差引額:
水道事業|33億8680万円|30億7662万円|3億1018万円
病院事業|170億850万円|140億6081万円|29億4769万円
下水道事業|63億7799万円|63億331万円|7468万円
企業会計計|267億7329万円|234億4074万円|33億3255万円
※収入済額には一般会計からの法令などの基準に基づく繰出金などを含みます。
【WEB ID】P37010
問い合わせ:財政課
【電話】0465-33-1312
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