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〈連載〉世界が憧れるまち“小田原”

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神奈川県小田原市

◆第1回小田原ジビエサミットに参加しました
ジビエを新たな観光資源としていく可能性について検討する「第1回小田原ジビエサミット」が開催され、パネリストのNPO法人おだわらイノシカネットの穂田芳雄理事長、千葉県で活動する猟師工房の原田祐介代表、ジャパン・マルチハンターズ 株式会社の笹本博幸代表をはじめ、参加された皆さんと意見交換をしました。

▽進まない捕獲後の利活用
市内のシカやイノシシなどの野生鳥獣による農作物被害額は年間1,000万円を超え、深刻な状態が続いています。そこで、今年度「小田原市鳥獣被害防止計画」を更新し、鳥獣被害対策を強化しています。対策として、わななどによる捕獲を行いますが、捕獲された鳥獣の多くは処分されてしまいます。原田さんによると、ジビエとして食肉などへの利活用が先進的な千葉県でさえ、年間に捕獲される約63,000頭のうち、約3,000頭しか食肉などにされず、全国的にもジビエとしての利用はまだまだ少ないとのことでした。

▽ジビエとして命を循環させる
近年、ジビエの人気は高まっていますが、ジビエは臭いとか硬いといった消費者のイメージも強く、まだ、普段から口にするまでには至っていません。そうした中、ジャパン・マルチハンターズ(株)では、市内に食肉処理施設を開設し、ジビエ専門料理人の長谷川さんが丁寧に下処理したおいしいジビエを提供しています。この影響もあり、最近では市内でもジビエ料理を食べられるお店が増えてきました。
今後、農作物や森林の被害を防ぎつつ、捕獲された野生鳥獣を処分してしまうだけではなくジビエとして食すことで、捕獲されることとなってしまった野生鳥獣の命を無駄にしない、「命の循環」を心に留めながら、ジビエの普及に取り組んでいきたいと思います。

市ホームページや動画配信では、より詳しい情報をお知らせしています。

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