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歴史的建造物 「豊島邸」の利活用開始!

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神奈川県小田原市

旧城下町の武家地の様相を現代に伝える豊島邸。平成27年に本市に寄贈され、歴史的建造物として維持修繕を行ってきましたが、このたび、民間事業者による利活用が始まりました。

◆公民連携で魅力発信!
本市には多くの歴史的建造物があり、それらを地域の文化資源として保全しています。豊島邸について、公民連携により利用者サービスの向上や施設の魅力発信を進めるため、令和4年6月に民間提案制度の募集を開始し、10月に事業者が決定しました。

◆豊島邸とは?
昭和16年に建てられたと考えられる建物を、昭和54年に箱根の開業医である故・豊島牧四郎さんが購入し、週末用の住宅として使用していました。昭和63年の牧四郎さんの没後、平成5年に、妻の廣江さんが牧四郎さんの書や絵画を多くの人に見てもらいたいと画廊を増築。その後、平成27年に本市に寄贈され、令和3年に、端正な座敷を有する上質な近代和風住宅として国登録有形文化財に登録されました。

◆生まれ変わった豊島邸
株式会社JSフードシステムの提案によって、「豊島鰻寮 一月庵」として、2月23日から営業しています。

▽うなべ・うぞふすいの提供
江戸時代の四大名物食であるウナギを、一般的には珍しい鍋や雑炊にして提供。
風情ある建物で、昔から愛されている日本食の文化を通して、地域の人や観光で訪れる外国人など多くの人に楽しんでもらいたいと考えています。

▽芸術発表の場に
牧四郎さんが描いた作品を画廊で展示し、豊島邸の歴史を広く認知してもらうとともに、小田原在住や小田原を拠点に活動している作家・芸術家に画廊を利用してもらい、応援します。

▽地域の人にも
地域の集会所として主屋を提供するなど、地域からも愛される場所を目指します。

◎利益の一部で歴史的建造物の維持修繕を行い、訪れた人に豊島邸の魅力を伝え、まちの資産を将来にしっかりと残していきます。
また、小田原産食材を使用したり、地域の人の交流の場として活用いただくことで地域貢献にもつなげていきます。
株式会社JSフードシステム代表取締役社長 田川順也さん

▽店舗情報
名称:豊島鰻寮 一月庵
住所:栄町4-9-44
電話:【電話】050-3623-2102
営業時間:
・昼の部 11時00分?15時00分
・夜の部 17時00分?21時00分

◆豊島邸の特徴
豊島邸のある栄町付近は、かつて中新馬場と呼ばれる武家地として藩士の屋敷がありました。
豊島邸は、その門や塀を含めて旧武家地の雰囲気を持ち合わせており、外観や内観にもさまざまな特徴があります。

外観:戦時中の建築統制下で建物を大きく見せる工夫として、入母屋の破風を道路側に見せ、出窓を多用。

門や板塀:門(腕木門)は屋根が瓦葺で、冠木には丸太が使われています。また、塀は真壁造りで基礎には大谷石を使用し、屋根は瓦葺で門とともに土壁部分に数寄屋風意匠が施されています。

内観:書院風と数寄屋風の意匠が組み合わされた造りとなっています。便所の笠天井や洗面所の網代張り掛込天井、玄関の腰壁などに多用された網代張りが目を引きます。

【WEBID】P30402

問合せ:文化政策課
【電話】0465-33-1707

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