文字サイズ
自治体の皆さまへ

生活をもっと便利に!快適に! 加速するデジタルなまちづくり!-1-

2/29

神奈川県小田原市

これまで市では、市民の皆さんの生活がより快適で便利になるサービスの導入や、市内観光における快適性や効率性の向上などによる地域経済の活性化を求め、多くのデジタル化の取り組みを進めてきました。今年度も新たな事業に取り組み、地域のWell(ウェル)-Being(ビーイング)(幸福度)が向上するように、デジタルまちづくりを推進していきます。

◆[対談]デジタル化、スマートシティ推進で目指すこととは!?
6月にスマートシティや地域におけるWell-Beingの専門家である南雲(なぐも)岳彦(たけひこ)さんを、市デジタルエグゼクティブアドバイザーとしてお迎えしました。

◇デジタルまちづくりを推進
市長 「本市では、『デジタルまちづくり』を力強く推進し、昨年度、国のデジタル田園都市国家構想交付金TYPE1の事業採択に続き、今年3月にはTYPE1、そしてTYPE3の事業採択を受けました。デジタル技術を活用したサービスにより、コロナでダメージを受けた中心市街地の活性化の実現を目指します。本市では、このようにデジタル化を加速させていますが、全国的にはデジタル化やスマートシティの推進は、どのような状況にあるのか、お伺いします」

南雲さん 「コロナが一つのきっかけになり、ペーパレス化やテレワークを含めて、デジタル化の底上げが相当進みました。スマートシティは、現在約80の地域で計画から実装目前の状況で、実装(デジタルサービスの本格稼働)しているのが25地域ほどあり、全国でデジタル化が本格的に始まったという印象です。国では、2025年までに100地域でのスマートシティ実装を目指しており、これからさらに進んでいくことでしょう」

◇Well‐Beingとは
市長 「今後、デジタル化やスマートシティの取り組みがどんどん進んでいき、便利で快適な生活になっていくわけですが、当然その先には、地域の皆さんのWell-Beingの向上を目指しています。 昨年の4月に、2030年までのロードマップとして策定した総合計画においても幸福度について取り上げていますが、幸福度とは何かというのを定義することがすごく難しかったと感じています。 南雲先生は、Well-Beingに関する研究をされています。改めてWell-Beingとはどのようなものでしょうか」

南雲さん 「近年、経済的指標だけではもう人生の豊さを測れない時代になってきており、社会にどう豊かさを感じるかや、人間関係や身の周りの自然環境との共生を視野に入れたライフスタイルが重要になってきています。会社だけではない地域社会や、自然との共生などこれら全部を含めた上で、良い状態であるというのを可視化するのがWell‐Beingだと考えます」

市長 「本市においてもWell‐Beingをどう測っていくかが大きなテーマですが、どのように測れば良いのか、また、それをどのように活用すれば良いでしょうか」

南雲さん 「全国的なアンケートからは、何が幸せの因子なのかということが見えてきていて、例えば、地域とのつながりであったり、自己肯定感であったりという様相が分かってきています。さらに、生きがいや役に立っている、感謝されているというのがWell-Beingにつながる要素として大きいことも分かっています」

市長 「データに基づく政策形成も進めていく中での活用のイメージが湧いてきました。今回の南雲先生のアドバイザー就任を大変心強く思います。南雲先生から見て、本市に期待していることをお聞かせください」

南雲さん 「これまで全国8万5000人規模で実施しているWell‐Beingのアンケートでの分析結果によると、小田原市の幸福度は高いです。小田原は観光や自然、歴史などの魅力を持っていて、ポテンシャルが非常に高いまちで、人口の社会増につながっていると考えられています。また、魅力あるまちがデジタル化によりさらに魅力を増していくという好循環が生まれています。スマートシティを力強く推進している自治体は県内では政令指定都市の横浜市を除くと、小田原市が代表例だと思います。県内の一つのモデルが生まれてくるという点で、非常に期待しています」
市長 「ありがとうございます。広域的な連携を含め、世界が憧れるようなスマートシティを実現し、市民の皆さんをはじめ地域全体のWell-Beingの向上を目指していきたいと考えています」

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU