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自治体の皆さまへ

みんなで子育て 市民の皆さんの思いをつなぎます

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神奈川県小田原市

本市では、さまざまな子育て支援を行っています。そのうちの一つ、ファミリー・サポート・センター(通称・ファミサポ)は、子育てしている「おねがいさん」(依頼会員)と、子育てをサポートする「おたすけさん」(支援会員)が会員となり、必要な援助を行う支え合いの仕組みです。

◆〈ご案内〉利用料金の半分を補助! 補助制度でより利用しやすく
4月利用分から、ひとり親家庭、市民税非課税世帯、生活保護世帯、ダブルケア(育児と介護)世帯の「おねがいさん」を対象に、支払った利用料金の2分の1(1カ月当たり最大1万円まで)を補助しています。利用から6カ月以内に申請をお願いします。

◆ファミサポでつながる輪
《つなぐ》
ファミリー・サポート・センター長
山本 加世さん

●「おねがいさん」
市内在住・在勤で、生後3カ月~小学6年生のお子さんがいる人が対象です。援助の内容は主に保育園や放課後児童クラブへの送迎、預かりなどです。子どもの面倒を見てもらう場所は「おねがいさん」「おたすけさん」それぞれの自宅に限らず、商業施設や公園などでも構いません。
また、出産予定日の4週間前から産後12週間の人に限り、料理など家事全般の支援も受けられます。
「おねがいさん」から支援の依頼があると、私たち事務局がマッチングを行い、内容に適した「おたすけさん」を紹介します。この際、「おねがいさん」には依頼内容だけでなく、ご家庭や子どもの状況などを教えていただくことで、マッチングの精度をより高めることができます。もちろん、援助活動の前には事務局で顔合わせの機会があるので安心です。

●「おたすけさん」
市内在住・在勤で育児や保育に理解があり、心身ともに健康であれば誰でも「おたすけさん」になることができます。事前に研修もあるので、子育ての経験がなくても大丈夫です。
現在登録されている「おたすけさん」のうち、8割が60歳以上です。社会活動に参加して人の役に立つということは、健康寿命を延ばすことにもつながります。「おねがいさん」の「ありがとう」の一言こそ「おたすけさん」の活動の原動力であり、この仕組みを支えるものだと思います。

「おねがいさん」の依頼に応えるためにも、今後は「おたすけさん」の数をさらに増やしていかなければなりません。現役の子育て世代でも、ご自身の子どもと兄弟のように遊ばせたいという理由で登録していただくことも歓迎です。

※詳しくは本紙をご覧ください。

《新人おたすけさん(2年目)》
諸星 久美子さん
「70代でも活躍の場がたくさんあることを知りました」

「おたすけさん」のなり手が少ないことを耳にし、「お役に立てるかしら」と参加したのが2年前のこと。以来、産前産後のママたちの家事を手伝っています。
内容は主に料理。「おねがいさん」の希望を基に、事前に決めたメニューを作ります。品数は5つと多いですが、おかげでレパートリーが増え、段取り良く料理するコツも覚えました。
「おねがいさん」は、私にとって孫のような世代。それでも支援の回数を重ねるごとに打ち解け合うもので、「お料理を教えて」と頼まれて2人並んで調理したり、「夫が喜んでいたから」とレシピを聞かれることもあります。もちろん、子育ての悩み相談も受けますよ。家族ではないからこそ、頼りやすいのかもしれませんね。
規則上、家事支援は産後12週間まで。でも、その後もお付き合いが続いている親子もいて、街中で「おばあちゃん!」と声をかけられることもありうれしいです。「70歳を過ぎても、できることはたくさんある」と実感する日々です。

《おねがいさん》
中尾 知世(ちよ)さん
「子育てで困ったら、いつでも相談できて心強いです」

私が「おねがいさん」として登録したのは、出産前でした。子育ての大変さは生まれてみなければ分からない部分も多いですが、両親にはサポートを頼みづらいこともあり、できる準備はしておこうと思ったからです。
「おたすけさん」に初めて支援を依頼したのは、出産から2週間ほど経った頃。豚汁を鍋いっぱいに作っていただきました。事前に食材の調達が間に合わない時には掃除をお願いすることもありました。産後4カ月以降は子どもを含めて3人で遊んだり、話し相手にもなっていただきました。
依頼の頻度は週に一度。普段から顔を合わせていることで、いざという時に相談できる安心感につながっています。また、日常を平穏に過ごせているのも、そのおかげかもしれません。育児の困り事は突発的に発生することが多いからこそ、常日頃からそんな関係をつくっておくことが心の大きな支えとなっています。

◆〈NEXT〉おねがいさん から おたすけさん へ
●巡る感謝の気持ち
私には3人の子どもがいて、小さかった頃は「おねがいさん」としてファミサポを利用していました。頼れる人が身近にいなかったので、その支援はとても心強いものでした。だからこそ、子どもたちが小学生になって余裕ができ、今度は「おたすけさん」として恩返しがしたいと思うようになったのです。
自宅で子どもを預かる際、一番心がけているのは安全面。いっときも目を離すことがないように、あらゆる家事を済ませてお迎えするようにしています。今では、「おねがいさん」とは家族ぐるみの付き合い。我が家の子どもたちと一緒に遊んでいる光景は、かつて預ける側だった頃と重なります。
私のように「おねがいさん」が、今度は「おたすけさん」として支援する。そんな人が増えてくれるとうれしいです。

《おたすけさん》
香川 千代美さん
「恩返しがしたいから、おたすけさんになりました」

◆学べる!集える!「ファミサポ大学」開校!
「ファミサポ大学」は、ファミサポ会員向けの専門的な学びの場です。会員の皆さんの暮らしがより豊かになるよう、支援活動に必要な知識に加え、健康や介護、社会活動など、会員自身の暮らしに役立つさまざまな分野の専門家による講義を用意しています。また、仲間が増える会員交流会も開催します。

[今後の講義予定]
10月3日火曜日 付き合いにくい人とのうまい付き合い方
10月17日火曜日 緩和ケアの世界

◆小・中学生の小児医療費助成所得制限を廃止します
市では、中学生以下の保険診療の自己負担額を助成しています。
10月診療分から、所得制限が廃止され、全ての小・中学生が小児医療費助成の対象となります。
新たに対象となるお子さんの医療証の発行は、申請手続きが必要です。対象者には6月下旬に申請書を送付していますので、手続きが済んでいない人は早めに申請をお願いします。
8月中の申請者には、9月下旬に医療証を発送します。
9月以降の申請者には、順次発送します。
オンラインによる申請も可能です。

【WEB ID】P01990

問い合わせ:子育て政策課
【電話】0465-33-1874

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