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自治体の皆さまへ

〈連載〉誠実 信頼 希望 〔加藤 憲一〕

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神奈川県小田原市

◆総合計画の改定へ

5月の選挙による市長交代から、早くも4カ月余りが経過しました。この間、新たな所信表明を問う市議会6月定例会、小田原市としては異例だった7月1日付の職員人事、7月以降に本格化したマニフェストに基づく事業方針への指示、次年度予算編成に向けた概算要求など、幾つかの局面を経て、ようやく庁内は平常モードへと軟着陸しつつあるように感じます。

重要な政策テーマについては、できるだけ時間を取って職員たちと意見交換を進めています。中でも、今後の市政運営の骨格・指針である総合計画の取り扱いは、就任直後から断続的に議論を重ねてきました。私が以前手掛けた第5次総合計画では、本格的な市民参画を目指し、職員からの意欲的な提案も取り入れての斬新な手法で、2年間をかけ議論を積み上げました。

総合計画は、理念や将来都市像、大きな目標などを謳(うた)う「基本構想」と、具体の事業内容や予算計画などを明記する「実行計画」から構成されます。現在は第6次総合計画の3年目であり、5月に市長が交代したものの今年度の事業および予算は既に動いていることから、今年度の実行計画はそのままとし、まずは基本構想の全面改定に着手することとしました。そして、いま動いている事業で生かせるものはできるだけ生かしながら、来年度1年間をかけ、幅広い市民参画を得て新しい実行計画を作り上げたいと考えています。したがって、令和7年度にまずは新基本構想がスタート、令和8年度からは新たな実行計画も出揃うことになります。

新基本構想については、市長選挙に掲げたマニフェストや、市議会6月定例会でお示しをした所信表明などをベースに、できるだけ簡潔に、しかし要点を押さえた内容として作成しました。私たちを取り巻く、人口減少や少子高齢化をはじめとする幾つもの困難な状況を正面から見据え、そうした中でも「誰もが笑顔で暮らせる」持続可能な地域社会を目指していくべきであること。小田原にはそれが実現できる可能性が十分にあること。そうした小田原への歩みが進むことにより、市民が小田原をますます愛し、新たな人や資本が集まってくること。そんな好循環へのビジョンを、基本構想の行政案に示しました。

この広報でもご案内している通り、パブコメなどを通じて市民の皆さんのご意見を頂き、より良いものにしてまいります。

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