本市では、現行の総合計画を見直し、新たに「第7次小田原市総合計画」を策定することとしました。
はじめに、将来都市像やまちづくりの目標を示す「基本構想」を新たに策定します。
今回、この「基本構想」の行政案をまとめましたので、主な内容をお知らせします。
今後は、パブリックコメント(市民意見)の募集や議会審議を経て、今年度中に新しい基本構想を策定します。
《総合計画とは》
総合計画とは、本市が総合的で計画的な市政運営を行っていくための基本となる、まちづくりの総合指針です。
本市の総合計画は「基本構想」と「実行計画」の2層構造となっています。
「基本構想」は、まちづくりを進めるための長期的なビジョンです。将来都市像やまちづくりの目標を定め、市政運営の基本方針を示します。
「実行計画」は、基本構想に基づいて策定する中期的な計画です。重点的に取り組む施策や、市が実施する全分野の具体的な取り組みなどを示します。
《「基本構想」行政案の考え方》
人口減少、少子高齢化、貧困や格差の拡大、地球規模の気候変動リスクなど、私たちを取り巻く社会の状況は、先行きの不透明感が増しています。
こうした状況の中でも、一人一人の幸せや、地域社会の豊かさを求め、持続可能な地域社会をつくり出し、確かな未来への道筋をつくることが大切です。
〈「地域自給圏」の実現を目指す〉
●小田原が持つ「自然の力」「人の力」「まちの力」「産業の力」「文化の力」の5つの「力」を育て、これを支える「行政の力」を高め、まち全体の課題解決能力を高めること。
●「いのち」を支えるために必要な要素は、可能な限り地域の中で整え、分かち合うこと。
この「地域自給圏」とも呼べる地域社会の実現を目指します。小田原を愛する全ての人が心を一つにし、より良い形で小田原を次の世代に手渡すための実践に取り組みます。
取り組みの中で、暮らしが豊かになり、まちの魅力が向上し、それにより、皆さんのまちへの愛着が深まり「地域自給圏」をつくる力が高まります。
そんな小田原の姿が、新たな資本や人材を引き寄せる求心力になります。
〈まちづくりの目標〉
次の5つがまちづくりの目標です。
1.いのちを大切にする小田原
2.自然環境の恵みがあふれる小田原
3.未来を拓(ひら)く「人」が育ち、地域の絆が結ばれる小田原
4.地域経済が好循環し、多彩な資源が花開く小田原
5.安心して暮らすことができる小田原
《具体的な取り組み》
将来都市像の実現に向けた具体的な取り組みは、令和7年度に策定する新たな実行計画でお知らせします。
◆今後のスケジュール
「基本構想」行政案に対するパブリックコメント(市民意見)の募集を10月15日火曜日から11月13日水曜日まで行います。行政案の内容は、タウンセンターなどに配架する他、市ホームページでご確認できます。
いただいた意見などを基に内容を修正し、今年度中に新たな基本構想を策定します。
策定経過などは随時、市ホームページなどでお知らせします。
〈パブコメ募集します!〉
第6次小田原市総合計画(令和6年度10月~3月)
新たな基本構想(令和6年度10月~1月)
パブリックコメント(令和6年度10月~11月)
市議会3月定例会(新たな基本構想の承認)(令和6年度3月)
第7次小田原市総合計画(令和7年度4月~)
新たな基本構想(令和7年度4月~)
新たな実行計画策定作業(令和7年度4月~)
新たな実行計画(令和8年度4月~)
◆新たなまちづくりに向けて 改めて方向性を示した施策
《白紙に戻す2つの基本構想(案)と政策監設置条例の廃止》
広報小田原令和6年2、3月号で掲載しました「健康増進拠点基本構想(案)」については、市への大きな財政負担の可能性があること、また「ゼロカーボン・デジタルタウン基本構想(案)」については、周辺整備の方向性などが不明瞭であることなどから、白紙に戻しました。今後、健康増進については既存施設の活用を、小田原少年院跡地の活用については、幅広く意見を求めながら、市の負担が少ない方策を検討していきます。
なお「小田原市政策監の設置等に関する条例」については廃止しました。
《西口地区の再開発と連携した駅前広場の検討は継続》
小田原駅西口の駅前広場については、歩行者の危険横断や公共交通と一般車の錯綜(さくそう)など、危険な状況が見受けられるため、引き続き基本構想の方針に基づき「安全で快適なゆとりある広場空間の再編」に向けて検討していきます。
なお、第8回線引き見直しにおける小田原駅周辺の一号市街地の拡大については、ひとまず見送ることとしましたが、今後の面的な土地利用の動向を踏まえ、市民の意見を聴きながら、必要な対応を検討していきます。
【WEB ID】P38668
問い合わせ:企画政策課
【電話】0465-33-1253
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