市立病院では、より安全で高度な医療を提供するため、県西地域では初となる「手術用顕微鏡システム(以下、外視鏡)」を導入しました。
外視鏡は、患者さんの外側から術野を撮影する医療機器です。小さなカメラの映像を大画面の4Kテレビに映し、3Dメガネで映像を立体的にします。
◆外視鏡の特徴を紹介!
《快適な手術環境へ》
従来の手術で使用する顕微鏡は、高性能である反面、機材は大型かつ特定の方向からしか接眼レンズで見ることができません。また、執刀医と患者さんの間に配置する必要があるため、手術部位によっては、執刀医や患者さんが無理な体勢を取る場合がありました。
今回導入した外視鏡は、コンパクトな機器で、セッティングに時間を要さない上、さまざまな角度から術野を撮影できることから、従来よりも手術をしやすい環境が整います。
《より効率的で安全な手術の実現》
外視鏡は、大画面に術野を映すため、手術チーム全員が執刀医と同じ映像を立体的に確認できます。これにより、手術の進捗状況などを共有でき、効率的かつ安全な手術が可能となります。
《患者さんの負担を軽減》
顕微鏡を使用する手術と違い、患者さんが無理な体勢を取ることなく手術を受けられるため、安全性が高まります。また、手術時間も短縮されることで、体への負担を軽減することができます。
《録画による教育的有用性》
手術の映像を録画し、後日振り返ることが可能です。そのため、医師や看護師などの教育にも役立ちます。
◆市民公開講座
日時:11月30日土曜日午前10時~正午
会場:国際医療福祉大学 小田原キャンパス(当日先着順80人)
※Zoom(ズーム)での参加も可(申込先着順80人)
講演(1)パーキンソン病について
講師:脳神経内科 正路(しょうじ) 大樹 医師
講演(2)早めが肝心!脳卒中~市立病院の取り組みと最新機器「外視鏡」の導入~
講師:脳神経外科 鈴木 良介 医師
【WEB ID】P38724
問い合わせ:経営管理課
【電話】0465-34-3175
<この記事についてアンケートにご協力ください。>