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〈連載〉誠実 信頼 希望 〔加藤 憲一〕

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神奈川県小田原市

◆政策の実現に向けて

市長再就任から半年が経過しました。最近は市民の皆さんから、選挙でマニフェストに掲げたさまざまな政策について、「いつ頃実現するの?」といったお尋ねを頂くようになっています。

7月、掲げた196本の政策提案全てについて、担当部局の職員と集中的に意見交換するなど、方向性や進め方の共有を行いました。
その後、各担当課ではそれらの実現に向けた構想が練られ、秋以降、比較的短期に政策実現が見込めるものについては予算案を伴う事業計画が、少し時間を要するものについては今後の進め方についてのプランが、議論の俎上(そじょう)にのってきています。
8月末の令和6年台風第10号による災害復旧に思いの外職員の労力と予算を費やすことになり、その分検討などに遅れが出ている面もありますが、総じて各担当の職員たちは次のステージを見据えた作業に精力的に取り組んでくれています。

観光まちづくり、地域コミュニティの支援、ケアタウンなどの地域福祉政策、さまざまな子育て支援制度、より踏み込んだエネルギー政策、農林水産業、噴火対策を含めた防災、スポーツ施設、学校施設の在り方、給食の内容充実などなど。私の再就任以前から取り組まれているものに新たな補強を加えることも含め、庁内の作業は望ましい政策の実現へと着実に步を進めてきており、次年度の予算案編成に向けさらに加速していきます。

悩ましいのは、やはり財源。市の財政力はまだ健全性を保ってはいるものの、扶助費の慢性的上昇傾向に加え、今後進む病院建設や浄水場整備など大型投資の債務や、今般の災害対策に要する緊急支出、国民健康保険事業特別会計や介護保険事業特別会計などの状況悪化などが重なり、すぐに着手したい事業であっても、厳格な優先順位付けの徹底により、先送りとせざるを得ないものもありそうです。

ともあれ、市民生活上緊急度・必要度の高いものから順に事業化を進めつつ、中長期を見据えた構造改革もしっかりと視野に入れていきます。
その一環で今月から、未来を見据えて国内外の先進事例や課題解決の視点を学ぶべく「持続可能な地域社会のデザイン」と題した講演会・公開対談を連続して行います。
第1弾は12月20日金曜日(おだわらいふ6ページ参照)。SDGs達成度ランキングの上位常連国であるデンマークの姿から、環境、エネルギー、教育、民主主義などを学ぶ予定です。

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