◆御殿場線の今昔
《●開業から、御殿場線になるまで》
現在の御殿場線は、明治22年2月1日に開業し、明治42年に国有鉄道の線路名称制定により東海道本線となりました。開業当時の停車駅は、国府津・松田・山北・小山・御殿場・佐野・沼津の7駅で、この区間の移動には2時間35分かかっていました。
当時、連続する急勾配による運転上の障害で遅延が相次ぎ、それを解消するために複線化が決定。明治23年12月から順次複線化が進み、明治34年6月11日に山北-小山間が完成したことにより全線が複線化しました。
しかし、なおも激増する旅客や貨物の輸送に限界がありました。
そこで、新たに考えられたのが、国府津から小田原、熱海を経て沼津へ抜ける新線でした。新線の開通には、山脈にトンネルを掘る必要があり、この工事は難航を極めました。16年の歳月を経て、ついに昭和9年12月1日「丹那(たんな)トンネル」が開通しました。
この丹那トンネルの開通に伴い、国府津から小田原を通って沼津へと抜ける現在の東海道本線が開通しました。
そのため、それまで東海道本線として運行していた幹線が支線となって「御殿場線」と呼ばれるようになったのです。
御殿場線と、小田原ー熱海間をつなぐ熱海線の縦断面図「熱海線縦断面図」
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《●御殿場線として90年》
御殿場線となってからは、旅客・貨物列車の運行数が大幅に減少しました。
さらに、昭和18年には、第二次世界大戦で物資が困窮する中、新線敷設の資材として転用するため、上りレールが取り外され単線となります。
そんな中、昭和30年には旅客列車のディーゼル車による運転が開始され、昭和43年には全線が電化されました。
これに伴い、東海道本線と御殿場線の乗り入れが可能となり、東京-御殿場間を電車急行「ごてんば」が運行するようになった他、小田急線との乗り入れ列車も電車になり「あさぎり」として親しまれました。
こうして御殿場線は、市内東部に暮らす市民の足として、また、富士山の美景を楽しめる路線として定着していきました。
国府津ー沼津間の電化を記念した催しの様子
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◆下曽我駅の今と昔
昔
開業当時
今
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◆御殿場線90周年記念イベントandキャンペーン
《○御殿場線フォトコンテスト開催and御殿場線90周年フォトトレインの運行》
御殿場線にまつわる写真を一般募集するフォトコンテストを開催。優秀作品を車内展示した「御殿場線90周年フォトトレイン」1編成を12月8日日曜日から御殿場線で運行します。
《○御殿場線90周年記念「エキタグ」スタンプラリー》
「御殿場線90周年記念スタンプ」を集めて応募した人の中から抽選で、御殿場線90周年記念グッズをプレゼントします。
記念「エキタグ」設置駅は、岩波駅(裾野市)、裾野駅(裾野市)、御殿場駅(御殿場市)、下曽我駅(小田原市)の4駅です。
※スタンプは5種類(御殿場駅は2種類)、駅によりスタンプ取得可能日が異なります。
《御殿場線90周年記念
JR東海「さわやかウォーキング」×JR東日本「駅からハイキング」
西湘の海と、曽我の里を散策!
JR東日本国府津車両センターもめぐる満喫コース》
国府津駅から下曽我駅間の、鉄道にゆかりのある場所や沿線の見どころを散策するウオーキングイベントが12月21日土曜日に実施されます。
問い合わせ:広報広聴室
【電話】0465-33-1261
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