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〔地域医療の最後のとりで〕市立病院の機能強化に向けて

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神奈川県小田原市

県西地域の基幹病院として高度な医療を提供している市立病院では、これまで以上に機能を強化するため、新病院の建設を進めています。
新病院開院に向けて、デジタル技術を活用し、効率化や医療の質を向上させる医療デジタルトランスフォーメーション(DX)の一環として、最新鋭の手術支援ロボット「ダビンチXi(エックスアイ)」を先行導入しました。

◆県西地域初!手術支援ロボット「ダビンチXi」を導入
《ダビンチ手術をより近くで》
がんや良性腫瘍などを摘出する腹腔(ふくくう)鏡手術に使われる「ダビンチXi」は、執刀医がロボットアームをコントロールし、患者さんへの負担が少ない手術をするためのロボットです。
ダビンチでの手術は、従来の腹腔鏡手術と同様、体に小さな穴を開けて行います。3Dカメラの内視鏡とロボットアームを挿入し、体内の立体的な画像を見ながら、医師がロボットアームを遠隔操作します。認定ライセンスを取得した熟練の医師が執刀し、ロボット手術チームがサポート。ロボットが医師の手術を支援するため、正確で安全な手術が期待でき、術後にもさまざまなメリットがあります。
これまで県西地域では、ダビンチによる手術を希望する場合、地域外の病院を利用する必要がありましたが、今後は市内で受けることができます。

《ダビンチ手術でどうなるの?》
〈患者さんの負担が軽減〉
小さな穴を数カ所開けるだけなので、開腹手術と比べて傷口が小さく、術後の痛みが軽減されます。出血も少なく入院期間が短くなるため、早期の社会復帰が可能です。

〈安全で高度な手術を受けられる〉
人間にはどうしても生じてしまう手先の震えを、手ぶれ補正機能が取り除き、ロボットアームには、細かな震動は伝わりません。ロボットアームの先端は関節が複数あり、人の手首以上の可動域を持つため、従来の手術では困難だった部位にも届きます。また、3Dモニターで術野を10倍に拡大して見ることができるので、細部の手技を正確に行えます。

《市立病院で行えるダビンチ手術の例》
〈泌尿器科〉前立腺全摘除術
〈産婦人科〉子宮全摘術、仙骨膣(ちつ)固定術
※この他にも、呼吸器外科や消化器外科など実施できる手術を順次増やしていく予定です。

「ダビンチXi」の導入やシミュレーションの様子は、市立病院ホームページをご覧ください

◆新病院いよいよ本格着工!
1月6日、新病院建設工事を本格的に着工するに当たり、工事の安全と順調な進捗を願い起工式が行われました。2026年春の開院を目指して工事を進めます。工事の進捗は市立病院ホームページでご覧いただけます。

【WEB ID】P30833

問い合わせ:病院再整備課
【電話】0465-34-3175

《今後のスケジュール》
※工事写真はイメージです
※写真は本紙4ページをご覧下さい

〈令和6年(2024年)〉
杭・基礎工事、免震工事(1)
地上躯体工事(鉄骨工事(2))
・起工式

〈令和7年(2025年)〉
・上棟
外装仕上工事
内装仕上工事、設備工事(3)

〈令和8年(2026年)〉
・竣工
準備期間
開院(4)

《(1)免震工事》
積層ゴムやダンパーなどの免震装置を76基設置します。

《(2)鉄骨工事》
鉄骨の組み立てをします。長いもので12mの柱を使用します。

《(3)設備工事》
天井や壁を取り付ける前に、給排水管や電線管、医療用ガスなどを設置します。

《(4)春・開院予定》
竣工(しゅんこう)後、3カ月ほどの引越し・トレーニング期間を経て開院予定です。

【WEB ID】P37398

問い合わせ:経営管理課
【電話】0465-34-3175

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