海、山、川などの多彩な地域資源を有する早川エリア。
第6次小田原市総合計画の重点施策に位置付けた、地域特性と海を生かしたまちづくりを一体的に展開するために、2040年の将来像を描いた「エリアブランディング構想」を3月に策定しました。
《地域資源を最大限に生かすまちづくり》
「エリアブランディング」とは、地域の魅力や価値を最大限に引き出し、活性化を促していく手法の一つです。
地域の現状や課題を分析し、地域資源の発掘などを踏まえたまちの将来像を描いた上で、さまざまな取り組みを進めていくことが特徴です。
《多くの関係者と描いたまちの将来像》
早川エリアの「エリアブランディング」では、公民連携によるまちづくりの機運を高めながら実現性の高い取り組みにするために、自治会をはじめ、水産業・商業・農業・観光業の関係者や県、鉄道事業者などを含めた20団体で構成する研究会を組織しました。
その後、来訪者へのニーズ調査、早川エリアを中心に活動する関係団体へのヒアリング、地域住民へのアンケート調査や意見交換会を実施。多くの関係者と意見交換をしながら研究会で検討し、まちの将来像を含む「エリアブランディング構想」を策定しました。
今後、早川エリアのまちづくりに生かしていきます。
◆研究会・意見交換会参加者のコメント
農家や地域の皆さんから、担い手不足などの課題を聞き、早川の現状を知ることができました。
早川の暮らしやすさのPRや、早川マルシェの開催を通して、多くの人と交流を図りたいです。
意見交換会参加者 塚原美樹さん
2040年の早川エリアの将来像を描いたイラストを見た時は、わくわくしました。
すぐにできることから、新しいことに取り組んでいきたいです。
市漁業協同組合青年部長 鈴木大助さん
これまで意見交換する機会が少なかった、自治会などの地域の皆さんから、まちづくりに前向きなご意見を聞くことができました。うれしく思うと同時に、頼もしく感じました。
小田原地魚大作戦協議会 副会長 市川将史(まさし)さん
◆早川エリアの将来イメージ
〈(1)水産市場の再整備〉
再整備された水産市場は、県西地域の食の台所として高度な衛生管理がされています。相模湾で取れた豊富な種類の魚が水揚げされ、競り見学ツアーなどが行われています。駐車場が整備され、周辺道路の渋滞が緩和。住民や来訪者でにぎわい、地域が潤い豊かになっています。
〈(2)多目的広場の活用〉
移動式の仮設遊具などを設置して、子どもたちが楽しめる空間になり、滞留機能が充実しています。地域のイベントが開催され、地域住民にも親しまれる空間となっています。
〈(3)早川駅の利便性向上〉
現在の佇(たたず)まいを生かし漁港の近さをアピールすることで、多様な人々に利用されるまちの玄関となります。本港周辺やTOTOCO(ととこ)小田原などへの回遊拠点となっています。
〈(4)駅前広場の活用〉
定期的に、マルシェやアート鑑賞といった地域の文化発信イベントの開催などに利用されています。
【WEB ID】P38170
問い合わせ:未来創造・若者課
【電話】0465-33-1404
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