〔~ともに生きる社会の実現を目指して~〕
1月1日に認知症基本法が施行され、9月は「認知症月間」と定められました。
市では、市内事業者と連携し、認知症の人を含めた全ての人が、その個性と能力を十分に発揮し、お互いの人格と個性を尊重して支え合いながら、共生する社会の実現を目指しています。
市内で認知症分野の介護事業や普及啓発を行う、市グループホーム・小規模多機能連絡会(以下、連絡会)の取り組みを紹介します。
◆インタビュー主催者の思い
「RUN伴(ランとも)おだわら」には、「認知症の人と伴走する」という思いが込められています。伴走とは「つながり続ける」「地域の大切な一員として伴(とも)に暮らす」という意味です。そんな思いを襷(たすき)に込めて、市内をつなぐイベントです。
「注文をまちがえるあつまあるかふぇ」は、認知症の人の就労機会としての役割もあります。認知症の人と接していると、どうしても間違えを正したり、先回りして手を出してしまうことがありますが、ぐっとこらえて、本人たちの力を信じてほしいと思います。あまり間違えることなく料理が運ばれてきますので、ぜひ多くの人にそんな体験を楽しんでいただきたいです。
◆連絡会とは
介護保険法で定めるグループホーム・小規模多機能型居宅介護を提供する市内25カ所の事業所が、介護の質の向上を目的に、情報交換会や合同研修を開催し、認知症に関する普及啓発活動を行う会です。
《(1)RUN伴おだわら》
認知症の人と接点がなかった地域の住民や企業、商店などが、認知症の本人や家族、医療福祉関係者などと一緒に襷をつないで走る、まちづくりイベントです。
連絡会では、平成26年から自主開催を行い、今回で11回目を迎えます。今年は、計3日間で襷をつなぎ、上府中公園のゴールを目指します。ランナーが近くを通る時は、ぜひ大きな声援を送ってください。
日時:11月5日火曜日・7日木曜日・9日土曜日
場所:ゴール…上府中公園
ランニングコースの詳細は、連絡会のFacebook(フェイスブック)をご覧ください。
《(2)「注文をまちがえるあつまあるかふぇ」》
カフェにおいて、認知症の人が起こす行動(注文を間違えるなど)に対し、間違っていると指摘せず「まあ、いいか」という大きな気持ちで「間違いがあることを許容する」イベントです。
理解力・判断力が低下した認知症の人が、もう一度社会の場で働くことで、少しでも自分らしさを取り戻し、また、認知症になったら何もできなくなるという誤解を少しでも解くことを目的としています。
令和元年に湯河原町で第1回目を開催。令和4年に宝安寺が運営する「むすび処(どころ)茶のまある」に会場を変更し、市内で初めて開催しました。翌年11月23日(勤労感謝の日)に2度目を開催し、今年も11月23日の開催に向け、準備を進めています。
日時:11月23日祝日午前11時~午後4時
場所:むすび処茶のまある(本町2-4-12ほうあん地域包括センターまある1階)
(1)(2)共に、どなたでも参加できます。詳しくは、市ホームページをご覧ください。
興味がある人は、高齢介護課までお気軽にお電話ください。
◆小田原城をオレンジ色にライトアップ!
小田原城を、認知症支援のシンボルカラーであるオレンジ色にライトアップします。
日時:9月21日土曜日・22日日曜日 午後7時30分~8時30分
◆音声字幕表示システムを設置しました
5月から障がい福祉課の窓口に、音声字幕表示システム「コトパット」を設置しました。
音声をリアルタイムで認識し、文字としてスクリーンに表示するものです。このシステムにより、お互いの表情を見ながら、安心して会話をすることができます。発話者もスムーズに情報を伝えられるため、聴覚障がいのある人や高齢者などとのコミュニケーションを円滑にし、会話の聞き取りづらさの解消に役立っています。
【WEB ID】P38547
問い合わせ:障がい福祉課
【電話】0465-33-1468
【WEB ID】P29583
問い合わせ:高齢介護課
【電話】0465-33-1864
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