このコーナーでは、令和6(2024)年7月の市制100周年に向けて、時代とともに変貌してきた市のこれまでを振り返り、次の100年につながっていくさまざまな「川崎」を紹介します。
■第12回新たな観光を生み出す地域産業
首都高速道路を羽田から川崎に向けて走っていると、突如として現れる近未来都市のような風景。工場夜景として注目されツアーも組まれるなど、国内外から多くの観光客が訪れ、その美しさに魅了されています。しかし、このまばゆい光景は観光地として整備されたものではなく、日本を支える川崎の工業が描き出す産業の光なのです。
臨海部に林立する工場地帯は、およそ100年前、浅野総一郎が港湾と工場を一体とした地域をつくるために埋め立てを行ったことから始まりました。やがて集積した工場は、日本の産業を支えるだけでなく、日本有数の工場夜景として幻想的な美しさをもたらしてくれる観光資源となったのです。
地域を支えるさまざまな産業は、文化遺産や自然などと同様に地域固有の観光資源です。重化学工業から先端的な研究開発まで、多くの企業が立地する川崎は、産業の発展とともに新たな観光が芽生える可能性を秘めています。
▽ここがポイント
・日本の産業を支えてきた川崎の工場地帯は、工場夜景としても注目されるようになった。
・多くの企業が立地する川崎は、新たな観光の可能性を秘めている。
問い合わせ:経済労働局観光・地域活力推進部
【電話】044-200-2327【FAX】044-200-3920
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