このコーナーでは、市制100周年にあたり、時代とともに変貌してきた市のこれまでを振り返り、これからの100年につながっていくさまざまな「川崎」を紹介します。
■第19回 多様性を育み多様性で輝く
戦前から京浜工業地帯の中核を担ってきた工業都市川崎は、そこで働く人々が日本各地や海外から移り住み地域に根づき、多様な文化が交流する「多文化のまち」として発展してきました。近年では、世界的なIT関連企業や研究開発施設の進出により、さらに多様な国や地域から人々が来日し、外国人市民の数は年々増加しています。
このような背景を持つ川崎は、他都市に先駆けて、昭和47年に「市内在住外国人への国民健康保険の適用」や、昭和50年に「市営住宅入居資格の国籍条項の撤廃」など、多様な人々を受け入れる土壌を培ってきました。平成8年には、全員が外国人で構成される全国初の条例による「外国人市民代表者会議」を設置しました。教育や福祉などさまざまな分野について話し合い、誰もがより暮らしやすいまちづくりを目指し、今も活動を続けています。
文化の違いを豊かさとして生かし、すべての人が互いに認め合い、自立した市民として共に暮らすことが当たり前になることを目指し続けていくことが、川崎にさらなる彩りをもたらしてくれるに違いありません。
▽ここがポイント
・川崎市は戦前から多様な人々を受け入れ発展してきた
・多文化が受け入れられるまちの未来は、可能性に満ちている
問い合わせ:市民文化局多文化共生推進課
【電話】044-200-2846【FAX】044-200-3707
<この記事についてアンケートにご協力ください。>