川崎市長 福田 紀彦
本市では20年以上前に、我が国で初めてとなる「川崎市子どもの権利に関する条例」を制定し、子どもの意見表明や参加を促す取り組みを先駆的に行ってきました。一昨年には、市立の小・中学生に1人1台のコンピューター端末を整備した事を契機に、より子どもや若者の皆さんの声が届きやすくなるような仕組みをつくったところ、学校のことや自転車のマナーのこと、公園の使い方のことなど、これまでに600件を超える声が届きました。どれも子どもたちが表明してくれた大切な声ですので、いただいたものには、すべて目を通し、毎月私から子どもたちへのメッセージをホームページに掲載しています。
また、子どもたちの多様な声をしっかりと受け止めるために、大人との意見交換の場を新たに設けるなど、子どもと大人が一緒になって声の実現を目指すための仕組みづくりも進めています。子どもたちと私が直接対話する「カワサキ☆U18」もその一つで、表紙の写真は3月に行った「カワサキ☆U18」において、意見を交わす子どもたちの姿です。その真剣な表情から、まちづくりの担い手としての頼もしさを感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今号では、寄せられた声を子どもたちと地域の大人が話し合い、形にするための仕組みや、実現した取り組みについてご紹介しています。ぜひ、皆さまにもこれらの取り組みにご参加いただけますと幸いです。これからも、よりよい川崎の実現に向けて、子どもの声を聞き、しっかりと受け止め、子どもと大人が一緒になって取り組むことにチャレンジし続けてまいります。
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