7月1日、市制100周年を迎えた川崎市。全国各地から集まった、さまざまな個性を持つ人々が、互いを尊重し、協力し合いながら発展してきました。今月は、市のこれまでの発展を支えてきた「多様性」を大切に、これからの100年もよりよいまちに成長していくために、市が進める「かわさきパラムーブメント」について紹介します。
問い合わせ:市民文化局パラムーブメント推進担当
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表紙は、マイノリティーとされる人たち(赤)とマジョリティーとされる人たち(白)が互いの色を尊重しながら混ざり合えるという、私たちが目指すセカイ観を表現しています。
■私たちが目指しているセカイ 誰もが自分らしく暮らし、自己実現を図れるまち
◇パラムーブメントを進めるワケ
私たちは技術の進歩などもあり、便利さ、快適さを手に入れました。一方で、これまでとは違った形での生きづらさや窮屈さ、不安を感じる人も増えているのではないでしょうか。私たち自身がどこかで、正しさや完璧さ、効率化を追求し過ぎるあまり、余裕や遊び心を失っていて、ちょっとした不安や生きづらさをもたらしているのかもしれません。
これからの100年を展望すると、市のさらなる飛躍のため、そして何より市民の皆さん一人一人が毎日を楽しく過ごし、幸せな人生を送るためには、環境の整備や技術革新に加えて、さまざまな個性を尊重できる人々の心の豊かさ、やさしさ、寛容さを大切に育んでいくことが必要だと感じています。あなたが誰かを受け入れ、尊重することが、回り回って誰かがあなたらしさを受け入れ、尊重してくれることにつながる。誰もが自分らしく暮らし、自己実現できる共生社会を実現するために、余裕や遊び心を大切にしながら、より一層寛容なまちになる。そのチャレンジが「かわさきパラムーブメント」なのです。
◇目指すセカイの実現のために
私たちの意識や社会環境が、障害のある人をはじめ、いわゆる社会的マイノリティーとされる人たちがいきいきと暮らすうえでの障壁(バリア)になっています。市は「誰もが自分らしく暮らし、自己実現を図れるまち」に近づくために、バリアを取り除き、誰もが社会参加できる環境の創出に挑戦しています。
パラムーブメントは、“誰かひとり”で進められるものではありません。さまざまな人が互いを尊重し、互いに支え合うことが必要です。だからこそ、市民の皆さんと一緒に7つのレガシーの実現に向けて行動し、よりよいまちを目指していきます。
心理的バリア(私たちの意識が生む障壁)
偏見、差別、無関心
社会的バリア(物理的な障壁や情報に関する障壁)
◇7つのレガシー
それぞれのレガシーは、パラムーブメントが目指しているセカイをより具体的に表現しています。
あなたも一緒に、楽しみながら未来を変えていきませんか。
1:多様性を尊重する社会をつくる子どもを育むまち
2:心理的バリアが解消されたまち~心のバリアフリー~
3:社会的バリアが解消されたまち~ユニバーサルなまち~
4:誰もがスポーツ・運動に親しんでいるまち
5:誰もが文化芸術に親しんでいるまち
6:多様な主体が地域づくりに貢献しているまち
7:誰もが職業等を通じて社会参加できる環境
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