文字サイズ
自治体の皆さまへ

【特集】文化を楽しむ(2)

2/23

神奈川県平塚市

■またか絵画教室

◆(絵画)夢中で筆を走らせる
毎週金曜日の午後、豊田地区町内福祉村(南豊田381)に油絵具の匂いが漂います。9月15日午後3時、またか絵画教室のメンバーは筆を持つ手を休め、市文化祭に出展する絵を並べ始めました。「屋根の色がすてきだね」「葉っぱの色を濃くした方が目立って良いね」など、和気あいあいと意見を出し合います。
同教室は、実在する物を描写する具象画を描く3人と、具体的な対象を描写せず、色や線などで表現する抽象画を描く2人の全5人で活動。現在は、教室としてではなく、絵画サークルとして絵を描いています。毎年市文化祭に出品していて、今年も全員が作品を出展します。約半年かけて作品を仕上げてきました。

○思わぬ線が重要に
同教室代表の小木曽(こぎそ)富士江さんは、勤めていた会社を退職してから絵を描き始め、30年以上に渡って活動を続けています。
「絵を描いているときは、息をするのも、お昼ご飯を食べるのも忘れるくらい夢中になってしまいます」と目を輝かせる小木曽さん。普段の生活では得られない集中を体感できるのが、絵画の魅力だと続けます。
抽象画を描く小木曽さんは、どこかで見た景色や物事を思い出して、それらを頭の中で結び付けて描いているそうです。新しい絵を描くために前の作品を塗りつぶす工程で、偶然生まれた筆の線を生かして新しい絵を描くこともあると言います。「うまく描こうと狙った線が、結果的に要らなかったり、いい加減に描いた線が後々大事なポイントになったりすることもあるんですよ」と、抽象画の面白さを笑顔で語ります。
作品を描く過程を想像しながら市文化祭の展示を見るのも、新たな絵画の魅力発見につながるかもしれません。

■松下バレエスタジオ

◆(洋舞)バレエをもっと盛り上げたい
9月下旬の松下バレエスタジオ(夕陽ケ丘36-5)に、クラシック音楽の優雅な音色が響きます。生徒たちが、バーレッスン(1面)に続けて、市文化祭で披露する踊りを練習しています。
昭和38年に同スタジオでバレエを教え始めてから、今年で60年目になる松下浩子さん。「美しい音楽に合わせて踊るのはとても気持ちが良いものです。体を動かすので、間違いなく健康にもつながりますね」とバレエの魅力を語ります。
現在、同スタジオでは3歳から大人まで、およそ60人の生徒がバレエを練習しています。「国内外のコンクールで活躍している生徒や、平塚でスタジオを持って先生として活動している教え子もいるんですよ」と松下さん。市文化祭には、指導を始めた当初から毎年参加しています。

○気持ちを高めて
「前向きに練習に取り組む時間が最も充実し、技術的にも伸びるんです。短期間で完成度の高い作品を作り上げるポイントですね」と、松下さんは力を込めます。とにかく練習に集中して、本番に向けてモチベーションを高めていくのが一番大切だと言います。生徒のモチベーションを高めるためには、指導者としての心構えも大切なので、気持ちを込めて教えていると、松下さんは話します。
今年の市文化祭には、平塚洋舞連合会として、松下バレエスタジオを含む三つのスタジオが参加します。市文化祭をきっかけに、もっと多くの人にバレエに興味を持ってもらいたいと松下さんは語ります。「バレエの一つ一つの動きは、たくさんの努力の積み重ねです。気持ちを引き締めて練習し、皆さんに楽しんでいただける市文化祭にしたいです」。
今日も、本番に向けて生徒たちが練習に励みます。

■市文化祭開催

◆スケジュール
会場は、(1)中央公民館 (2)美術館 (3)ひらしん平塚文化芸術ホール。
迫力ある舞台発表や、文芸大会をお楽しみください。

問い合わせ:社会教育課
【電話】35-8123

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU