◆コサギ
平塚市民の鳥「しらさぎ」は白いサギの総称です。主にコサギ・チュウサギ・ダイサギを指して、しらさぎと呼びます。博物館の入り口にある「博物館へようこそ」の展示では、コサギを紹介しています。それぞれ別の種類ですが一緒に行動していることも多く、ねぐらも一緒です。日中は田畑で採餌もしています。
夏になると平塚大橋の下流のやぶに、ねぐらが観察されます。このねぐらには、コサギ・チュウサギ・ダイサギがいます。たくさんやぶに集まると、大きな白い花が咲いたようでとてもきれいです。
この場所のねぐらは金目川の改修工事の影響を受け一時的になくなり、川で見られるサギ類の数も減って心配していました。改修工事が落ち着き、ねぐらは少し下流に位置を変えて、再び見られるようになっています。
川の中州のやぶは人間が利用しない場所なので、一見無駄なように見えますが、鳥にとっては静かで外敵から身を守ることができる大切なねぐらや餌場となっています。鳥が生きていくためには、ねぐら、餌場、営巣場所、全てが必要です。コサギもチュウサギもダイサギも、今は川に行けば出会える鳥ですが、人の土地利用の影響を受け、決して安定した存在ではありません。野外ではなかなか近くでは見られないので、博物館に来た時にじっくり見てみてください。
問い合わせ:博物館
【電話】33-5111
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