◆新時代の交通手段
・落合克宏
1月22日~2月2日、平塚駅南口エリアで自動運転バスの実証実験をしました。自動運転技術の進化が著しい昨今、平塚市が新時代の交通手段として導入を目指す画期的な取り組みです。私も試乗しましたが、滑らかに発進・停止し、適度な速さで不自然な揺れもなく、運転自体への不安は感じませんでした。
この実験は、神奈川中央交通、いすゞ自動車、自動運転システムの開発事業者など5者と連携して準備を進めてきました。公道上で路線バスと同様の車両を用いた実証実験は前例が少ないだけに、最新技術の挑戦に前向きな企業が結集した意欲的な試みを、誇らしく思います。自動運転バスへの関心は高く、全国の企業や行政機関などから約100件もの視察があり、大きな反響を呼びました。
自動運転バスが実用化するには、高度な技術の確立が求められます。今回の自動運転のレベルは、運転士が補助的に操作する「レベル2」。運転士は限られた場面しかハンドルを握りません。技術的な信頼性、改善の余地を探るなどの徹底的な実証を進め、それらをもとに安全性の確保や技術的な課題を克服します。そして将来的には、運転士が乗車しないで運行する「レベル4」を目指します。
高齢者や障がい者の移動手段の確保、運転士不足の解消など、さまざまな点から自動運転バスの導入が期待されます。何より安全第一に、事業者らと連携して次世代の交通インフラを築き、市民の皆さまにとって魅力的で住みやすいまちにしていきます。
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