◆子育ての安心に注力
・落合克宏
総務省が1月末に発表した昨年の人口移動報告によると、平塚市への転入者と転出者の差は2499人、全国10位(前年25位)に躍進しました。転入超過は9年連続で、全ての年代で転入者が上回りました。
一因には、魅力あるまちづくりが挙げられます。これまで、高齢者福祉の充実、地域経済の基盤となる産業振興などを進めてきました。特に子育て支援は「子どもや子育て世帯を応援することで、将来にわたってまちが元気になり、誰もが幸せに暮らせるようになる」との思いを胸に、力を注いできました。
来年度は、希望する結婚・妊娠・出産がかない、子育てにゆとりが持てる少子化対策を強化します。産後パパ育休を取得した市内在住の男性従業員に交付金を支給する取り組みは、県内でも例がなく、多方面から注目されています。男性の育休取得率が伸び悩む現状から、当事者だけでなく事業者も支援することで、男性の家事や育児参加が当たり前となる、社会全体の機運の醸成につなげたいと考えています。
私は今年の市政運営に対する決意を「育」という漢字で表現しました。子育て、保育、教育、食育……これらは人に寄り添い、丁寧に取り組みたい政策です。その一つ、9月に開始予定の中学校完全給食は、長年の願いが実を結んだ事業です。継続的な安心を担保する仕組みを整え、誰もが幸せに暮らしていけるよう、今後も多岐にわたる政策の種をまき、着実に育んでいきます。
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