◆安心と安全を守る
・落合克宏
すがすがしい夏の兆しと共に、汗ばむ時期となりました。近年の危険な暑さは、災害級とまでいわれるほどです。
特にこれからの時期は、体が暑さに慣れていないこともあり、熱中症による救急搬送が急増します。119番通報は急な病気やけが、火災といった緊急時に、大切な命を守るライフラインです。平塚市では、年間約2万件の通報のうち、3割ほどが緊急ではない問い合わせや相談などです。本当に救急車を必要とする人たちが利用できるよう、ご協力をお願いします。
昨年、市の救急出場数は過去最多となりました。65歳以上の高齢者が搬送者の6割超を占めています。高齢化が進み、今後さらなる救急需要の高まりが予想されます。市では一刻を争う命を救うため、消防・救急体制の充実に力を注ぎます。
5月下旬からは救急搬送する際にマイナンバーカードと一体化した保険証を使って、患者の受診歴や処方薬を確認する、国の実証事業を始めました。市消防本部では、救急隊による情報収集がスムーズになり、医療機関への迅速な搬送に役立っています。3月には新たにドローンの寄贈もあり、火災や水難救助現場での対応力が高まっています。
引き続き、新しい仕組みや機材などを積極的に導入しながら、緊急事態への備えを強化します。職員が一丸となって、市民の皆さまの安心・安全を守る体制づくりに努めていきます。
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