■地域の文化財を大切に~継承するための取り組み~
▼表裏型顔面把手だけじゃない!座間の文化財は38件
星谷寺にある「嘉禄三年紀梵鐘(かろくさんねんきぼんしょう)」が、昭和42年に美術工芸品として国指定重要文化財に指定されてから、令和6年5月に指定された「表裏型顔面把手」まで、市には9種別38件の国・市指定重要文化財があります。
※国指定1件、市指定37件。
▼古文書が皆さんに公開されるまで
文化財にはさまざまな種別がありますが、今回は「古文書」に焦点を当てて、古文書が発見されてから皆さんにお見せできるまでにどのようなことをしているのか紹介します。
古文書とは、昔に書かれた文書のことで、手紙・日記・はがき・雑誌・地図などさまざまです。
▽文化財とは
文化財は、地域の歴史や文化を伝える大切な財産です。
昔、座間市に住んでいた人々がどのような生活をしていたのか、どんな考え方を持っていたのかを知る手掛かりとなります。
・座間の歴史と誇りを育む大切な宝物なんだね!
・「表裏型顔面把手」は市役所1階に展示されているよ!
・「古文書」は「こもんじょ」と読むよ!
1.収集
皆さんから古文書の調査依頼などを受けた「文化財研究員」が訪問し、古文書を受け取りまたは借用します。
・ご自宅に眠る史料はありませんか
市に関連する貴重な史料を随時収集しています。ご自宅に眠る古い写真や古文書など、「これは古そう」と感じたり、処分を検討されている方は、ぜひ担当へご連絡ください。
2.整理・撮影
訪問して受け取った古文書などの史料に整理番号を付け、データに特徴などを入力して、どこに保存するか決めます。一つ一つ撮影も行い、研究する準備を行います。
壊れてしまったり、万が一のことに備えて、写真に収めるよ。
3.研究
古文書に書かれている文章の文字起こしを行い、データに入力します(翻刻(ほんこく))。「文化財研究員」が現代語訳し、書かれている文書の概要を把握します(誰から誰へ宛てた文書か、どの年代に書かれた文書かなど)。
4.保管
整理した古文書を、古文書の持ち主(文書群)ごとに中性紙箱に防虫剤とともに入れ、図書館の地下に保存しています。
紙が黄ばんだり(酸化)、傷つくのを防ぐために中性紙箱を使っているよ。紙は虫の餌になってしまうから、防虫剤も必須だね。
5.皆さんへ公開
古文書に書かれている内容の詳細が把握できたら、テーマを決めて企画展示を行います。展示会場で「文化財研究員」が解説を行い、展示を見に来た方々の理解を深めています。
企画展示の他に、刊行物を販売したり、歴史講座を定期的に開催して皆さんに文化財に触れてもらう機会を積極的に設けています。
▽年末年始はすごろくで遊びましょ
「ざまきょうどすごろく」は、座間市をモデルにしたすごろくです。
市役所1階市民情報コーナーで販売しています(税込490円)。
▽図書館ミニ展示一兵士の遺品に宿る記憶~満洲から本土の家族へ~
日時:令和7年1月9日(木)まで
場所:図書館入口右側展示コーナー
内容:市内在住の瀬戸家により寄贈された史料から、一兵士が戦時中に駐留した満州での記憶を辿る
▽刊行物紹介
「座間むかしむかし」は昭和32年の創刊以来、郷土の歴史や出来事、むかし話などさまざまなテーマを座間に住む人々が書きしるし、まとめてきた冊子です。
毎年度発行しており、現在46集まであります。
市役所1階市民情報コーナーで販売しています(税込200円)。
担当:生涯学習課
【電話】046-252-8431【FAX】046-252-4311
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