■消防団とは
消防団は、火災や風水害などから市民の生命・財産を守ることを目的とした消防組織法に基づく組織です。
また、消防団は消防署と同じ消防機関ですが、消防署が常備の機関であるのに対し、消防団は、普段、個々の職業を持っている住民が災害時に団員となり、消防活動を行う非常備の機関です。
1月1日に発生した令和6年能登半島地震では、地元消防団員自身が被災しながらも、地域住民の命と安全を守るため、懸命に活動したことが報じられ、地域住民同士の助け合いが重要であることが改めて認識されました。
このように消防団に寄せられる期待は大きいものの、消防団員の減少は全国的に深刻な問題となっており、市消防団では、2月1日現在、35人の欠員がでています。
■市消防団の活動
市消防団は、昭和23年に組織されてから70年余りの歴史があり、現在に至るまで地元地域を守り続けています。
消防団強化のため資機材の整備を実施し、近年の複雑多様化している災害に対応できるよう、日々訓練を実施しています。
▽年間行事
▽平常時
資機材の点検整備(毎月1・15日)、入団促進・警備活動、各種訓練など
▽災害時
消火・救助・水防活動など
その他、自治会の消防訓練など地域の安全・安心を確保するため昼夜を問わず活動しています。
■活躍する消防団員
▽第23代消防団長 吉山美智雄さん
消防団は地域防災の要として平常時・非常時を問わずその地域に密着し、住民の安全と安心を守るという重要な役割を担っています。地域防災力の中核として欠くことのできない代替性のない存在であり、地域を守るという使命感の下、市民生活の安寧のために日々訓練を重ねて災害に備えています。
しかし、近年の社会情勢の変化に伴い消防団員の減少が課題となっているため、地元住民や企業の皆さんなどの入団を期待しています。
今後も、消防本部や地域住民の方々と一致団結し、安全安心に暮らせるまちづくりに邁進します。
▽第2分団分団長 伴野貴俊さん
私の所属している第2分団は現在39人在籍し、「自分たちの地域は自分たちで守る」という使命感を持ち地域防災に貢献できるよう活動しています。
同団は7月に開催される「第55回神奈川県消防操法大会」に市消防団代表としてポンプ車操法の部に出場します。同大会は消防団員の技術向上や士気高揚を図ることを目的として2年に1度開催されるもので、市消防団は過去の大会で最優秀賞を獲得し、全国大会へ2回出場しています。
市代表として優秀な成績を収められるよう、一致団結して訓練に励みます。
■市消防団員募集
5分団16部計188人(2月1日現在)の団員が、それぞれの職業を持ち活動しています。消防団活動を通じて、さまざまな人との出会いや経験ができます。
入団条件:
・市内在住・在勤者
・18歳以上45歳未満の方
・体力に自信のある方
報酬:階級別の年額報酬、出動報酬(活動手当)
※消防団の身分は、非常勤特別職の地方公務員。
申込方法:電話、ファクスまたは直接担当へ
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