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【スペシャル対談】料理研究家 コウケンテツさん×横浜市長 山中竹春(2)

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神奈川県横浜市

■みんなで食べるから美味しい!
―みんなで机を突き合わせて一緒に楽しく食べるというのも、給食の醍醐味ですよね。

コウさん:お子さんたちは給食の話題で盛り上がるでしょうね。「明日はどんなメニューだろう?」と友達同士で話したり、「今日こんな給食を食べたよ!」と家族に話したり。給食は、子どもたちに向けて色々な意味での栄養を与えてくれていますよね。

山中市長:ワイワイみんなで楽しく食べる時間が、おそらく好き嫌いをなくす一番の方法ですよね。

コウさん:そのとおりだと思います。栄養面は専門家の方にお任せして、何よりも大事なのは今日楽しかったなっていう気持ちです。これこそが最高の食育なのではないでしょうか。

■中学生が給食メニューを考案
―横浜市では2020年から、生徒が考案する「中学校給食メニューコンクール」を開催しています。

山中市長:昨年は市立中学校から4,121人の生徒さんが参加してくださいました。優秀賞を受賞したら、実際に給食のメニューになることもあるんです。

コウさん:そうなんですか!

山中市長:たとえば運動をしている生徒さんが、たんぱく質をたっぷり取り入れることができるメニューを考えたり、勉強がはかどるようにDHAが豊富な青魚を食べられるメニューを考えたりと、生徒さんたちのアイデアには感心させられますね。

コウさん:私も5歳の娘と一緒に料理をするとき、大人にはない発想が飛び出してくるのでビックリします。しかも自分のアイデアが給食に採用されるかもしれないとなれば、やりがいにもつながりますよね。

山中市長:そうなんです。生徒さんたちは給食を食べる当事者ですけれど、楽しむ当事者にもなってもらいたくて。今後もより多くの生徒さんたちに参加していただきたいです。

コウさん:素晴らしい取り組みですね。

■子育てしやすいまちを目指して
―3人のお子さんがいらっしゃるコウさんにとって、子育てが大変だと感じる点をお聞かせください。

コウさん:人生でこんなにも思い通りにならないものがあるんだなというのが子育てです(笑)。自分の時間も全く持てないし、ジェットコースターのような日々です。色々な面で子育てをサポートしてもらえる環境がとても大事だと思います。

山中市長:コウさんの話にはとても共感できます。そうした声に応えるために、横浜市では子育てを最重要課題として掲げているんです。たとえば新たな取り組みの一つとして、今年8月からすべての中学生までの医療費を無料にしました。

コウさん:保護者にとっては、ありがたいことです。

山中市長:一時預かり事業の充実にも力を入れています。お仕事だけでなく、急な用事やリフレッシュしたいときなどに、理由を問わず預けていただくことができるんです。「少しの間だけ子どもを見ていてほしい」という時に、預け先がなかなか見つからず苦労するんですよね。

コウさん:市長に子育ての苦労をわかっていただけるのは嬉しいですね。

山中市長:そして、行政の手続きはとにかく煩雑ですから、忙しい子育ての合間に役所にいらっしゃらなくても済むよう、子育てに関する手続きをスマートフォンのアプリで完結できるようにしていきます。「横浜は子育てしやすい」と実感していただき、「横浜に住みたい・住み続けたい」と思っていただけるよう、これからも力を尽くしていきます。

コウさん:僕の大好きな横浜が、ますます魅力的で素敵なまちになっていくのが本当に楽しみです。

山中市長:ありがとうございます。ぜひこれからも横浜にお越しくださいね!

聞き手:荻野仁美さん/撮影協力:BUKATSUDO(西区)

■料理研究家 コウケンテツさん
◇プロフィール
大阪府出身。旬の素材を活かした手軽でおいしい家庭料理を提案し、テレビや雑誌、講演会など多方面で活躍中。30か国以上を旅して世界の家庭料理を学ぶ。
3児の父親としての経験をもとに、親子の食育、男性の家事・育児参加、食を通してのコミュニケーションを広げる活動にも力を入れている。
YouTube「Koh Kentetsu Kitchen」は登録者数170万人以上の人気チャンネル。

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