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自治体の皆さまへ

よこはま彩(さい)発見(vol.9)

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神奈川県横浜市

海、港、緑、歴史、地域、人々、さまざまな魅力を持つ都市横浜。この街の彩りを「よこはま彩発見」としてお届けします。
今回は関東大震災についてです。

■関東大震災―横浜市民の被災体験―
横浜都市発展記念館
主任調査研究員
吉田 律人

1923(大正12)年9月1日、神奈川県を震源とするマグニチュード7.9の大正関東地震が発生しました。横浜市は激しい揺れに襲われ、市街中心部では多くの建物が倒潰(とうかい)、さらに289カ所から発生した火災は強風に煽られて急速に燃え広がっていきます。横浜市内の犠牲者数は推定2万6623人、当時の人口が約44万人だった点を考えると、およそ17人に1人が亡くなった計算となります。そうした大災害を生き抜いた横浜市民は、日記や回想録、スケッチなどに当時の様子を残していきました。
現在の中区、元街小学校の教師であった八木熊次郎(彩霞)もその一人です。午前11時58分、元町5丁目の理髪店で地震に遭遇した熊次郎は、『大正十二年九月一日 関東大震災日記』に「遠雷のやうな響きがしたと思ふと間なしに烈しく上下震動が起った」と、地震発生時の様子を記したほか、スケッチブックにも描いています。熊次郎は両手で鴨居と柱をつかみながら、揺れに耐えましたが、我慢できず、裏口から外へ飛び出しました。その直後、理髪店は倒潰します。そして熊次郎の目に飛び込んできたのは、破壊された元町と負傷した被災者の姿でした。
現在開催中の特別展では、市民の残した記録から横浜の関東大震災を再現しています。今から100年前に横浜を襲った大災害の様子を広く知っていただき、防災意識を高めていただければ幸いです。

さらに詳しい話はウェブページをご覧ください。
ウェブ版では抽選で読者プレゼントあり

■特別展「関東大震災100年 大災害を生き抜いて―横浜市民の被災体験―」
12月3日(日)まで横浜開港資料館(みなとみらい線「日本大通り」駅下車 徒歩2分)で開催中です(有料)。
詳しくはウェブページをご覧ください。

問合せ:横浜開港資料館
【電話】045-201-2100【FAX】045-201-2102

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