海、港、緑、歴史、地域、人々、さまざまな魅力を持つ都市横浜。この街の彩りを「よこはま彩発見」としてお届けします。
今回は3月15日にリニューアルオープンした横浜美術館(西区)についてです。
■「新生・横浜美術館に乞うご期待」
横浜美術館 副館長・主席学芸員 柏木 智雄
1989(平成元)年に開催された横浜博覧会をご記憶でしょうか? 横浜美術館は、この博覧会のパビリオンの一つとしてお披露目され、同年11月に正式開館しました。
構想の段階から、国際的な美術交流の場、鑑賞と創造の場、美術情報センター、写真の収集、市民の美術活動の育成と発展を骨子とする横浜美術館の五つの理念が掲げられました。日本を代表する建築家・丹下健三が設計した建物は、この基本理念を具体化するべく、向かって右側に創造の場(アトリエ)、左側に美術情報センター(現美術図書室)、そして中央の横長の部分に鑑賞の場(展示室)が設けられたシンメトリー(左右対称)の構造を特徴としています。博覧会が終了し、美術館が正式に開館した後も、みなとみらい21地区では工事が続き、ダンプカーの往来で土ぼこりが舞う中でお客様を案内したこともありました。
みなとみらい21地区の発展を見守ってきた美術館は、開館30年を経て、2021年から大規模改修工事のため休館してきましたが、昨年11月に竣工しました。現在「第8回横浜トリエンナーレ」の会場となっており、「こどものアートひろば『はらっぱ』」などどなたでも楽しめる企画も実施しています。
閉幕後はコレクションの搬入などを経て、今年11月から順次オープンしていきます。新生・横浜美術館では、美術図書室が移設され、グランモール公園「美術の広場」から直接出入りできるようになります。その図書室の前には新しいギャラリーも増設されます。ショップ、カフェも新装開店。アトリエも設備が更新され、さらに充実した活動を展開します。エントランスのグランドギャラリーには、お子さま向けのスペースが新設されるほか、新しい椅子やテーブルがふんだんに用意され、誰でも自由にくつろぐことができます。どうぞご期待ください。
さらに詳しい話はウェブページをご覧ください。
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■横浜美術館
交通:みなとみらい線「みなとみらい」駅下車、徒歩3分。または、JR根岸線・市営地下鉄ブルーライン「桜木町」駅下車、徒歩10分
「第8回横浜トリエンナーレ」6月9日(日)まで開催中
問合せ:横浜美術館
【電話】045-221-0300【FAX】045-221-0317
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