■素敵な仲間に囲まれて
―8年ぶりの「あぶない刑事」の撮影はいかがでしたか。
T:8年ブランクがあったとは思えないくらい、みんな昔と全然変わらず、すぐにタカとユージ、あぶ刑事のチームになれました。ほんと仲良しなんです。
S:前作からの8年の間に、コロナもあって、これまでと違う時間を皆さん過ごしたと思うんです。当たり前のことができなくなるというか。そんな時間を経て、仲間と一緒に過ごせることの魅力を再認識しましたね。
Y:「仲間と一緒に過ごせる」って、とても素敵なことですよね。横浜は都会のイメージが強いと思いますが、実は人のつながりがとても濃い街なんです。自治会町内会など地域を支える活動をされている方が多く、地域のお祭りも盛んですし、ご高齢の方や子どもたちの見守り、公園や道路など街をきれいにする活動などが盛んに行われています。こうした地域の絆が守られていることが、先ほどお二人がおっしゃった“横浜の温かさ”にもつながっているんだと思います。横浜市としても、今後も地域を支える活動をしっかり支援していきます。
■若い感性を育てる
―長く愛されているこの作品ですが、作品づくりの中で大切にされていることはありますか。
S:どんなにくだらないことでも一生懸命頑張って精一杯やりましょうということを大切にしています。どんなシーンでも手を抜かずに、楽しんでやりましょうという姿勢、「あぶ刑事魂」ですよね。
T:今回、放映当初には生まれていなかったくらいの若い撮影スタッフが多かったんです。だけど、若い人は感性が豊かだし、俊敏だし、何でも受け入れられる吸収力を備えてるんですよね。刺激を受けたし、これまでの歴史と新しい風を融合させた作品ができたと思っています。
Y:お二人やスタッフの方の一生懸命な思いや若い力が、素晴らしい作品を生み出す源だったんですね。私も、若い世代の感性や、可能性を伸ばすことが何よりも大切だと思っています。横浜市では、「子育てしたいまち」を目指して、未来を担う子どもたちへの支援を最優先に取り組んでいます。例えば、国際理解を深め、平和を考える「よこはま子ども国際平和プログラム」のスピーチコンテストには、約4万人もの子どもたちが参加し、「国際平和のために自分がやりたいこと」をテーマに、熱い思いを語ってくれました。入賞者はニューヨークの国連本部への訪問などを行うのですが、貴重な体験をした子どもたちの短期間の成長ぶりには驚かされます。小さい頃から何事にも一生懸命に取り組むことで、経験の幅が広がり、豊かに成長していくことができますよね。このようなスケールの大きなグローバル教育を提供できるのは、横浜ならではだと思いますし、これからも多くの分野で若い世代が、自分で考え、それを発信していく場をつくり、無限の可能性を広げていきます。
■横浜市民へのメッセージ
―最後にお二人から、横浜市民の皆さんへのメッセージをお願いします。
S:みなさんのおかげで、とても素敵な映画になりました。この映画の撮影が成功したのは横浜だったからだと思うんです。ぜひ、お楽しみいただけたら嬉しいです。
T:ほんとにそうだね。38年前に「あぶない刑事」を横浜で撮ろうって決めたこと、それが「あぶない刑事」の勝利だった気がします。変わらぬ良さを持ちながら、日々進化する横浜の魅力とともに、映画を観てもらえればと思います。
Y:ありがとうございます。タカとユージはもちろん、多くの方から愛されるまちであり続けるために、市内外に発信できるような魅力をつくりあげていきます。
■映画と連携し、横浜の街の魅力をさらに発信
実際に撮影されたシーンの写真も掲載されているロケ地マップを配布しています。
※なくなり次第終了
配布場所:市内観光・商業施設、各区役所、観光案内所など
対象店舗で500円(税込)以上の会計をすると、オリジナルステッカーを1枚プレゼント!
配布期間:6月30日(日)まで
※なくなり次第終了
※一部店舗においては、商品の指定があります。
詳しくはウェブページをご覧ください。
「広報よこはまPlus」では、舘さん、柴田さんへのインタビューを掲載しています。
■プロフィール
◇舘ひろし
1950年3月31日、愛知県出身。1976年に映画「暴力教室」で俳優デビュー。その後、「西部警察」(79~)をきっかけに石原プロに入社。36歳の時に主演した「あぶない刑事」(86~)で大ブレイク。「終わった人」(18)では第42回モントリオール世界映画祭最優秀男優賞を受賞。「アルキメデスの大戦」(19)、「ヤクザと家族 The Family」(21)、「ゴールデンカムイ」(24)などにも出演。
◇柴田恭兵
1951年8月18日、静岡県出身。1975年に劇団「東京キッドブラザーズ」に入団。86年「あぶない刑事」で大ブレイク。演技派としてドラマ「はみだし刑事情熱系」(96-04)、「ハゲタカ」(07)など数々のドラマシリーズに出演。ほか映画「集団左遷」(94)、「半落ち」(04)、「北のカナリアたち」(12)など。最新作にドラマ「舟を編む~私、辞書つくります~」(24)がある。
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