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よこはま彩(さい)発見(vol.19)

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神奈川県横浜市

海、港、緑、歴史、地域、人々、さまざまな魅力を持つ都市横浜。この街の彩りを「よこはま彩発見」としてお届けします。
今回は横浜出身の地図研究家 今尾恵介さんに地図に見る横浜の変化について寄稿していただきました。

■地図に見る横浜の激変ぶり
地図研究家 今尾 恵介

私が4歳の頃、平塚市から引っ越してきたのが保土ケ谷区(現旭区)南希望が丘であった。東海道新幹線が開通した1964(昭和39)年のことである。その「夢の超特急」は自宅から田んぼ越しに見ることができた。最寄りの希望ケ丘駅を通る相鉄線はたしか2~3両で、木造の黄色い電車も走っていたことを覚えている。
当時の横浜市はまさに人口急増中で、入学した万騎が原中学校は1学年に14クラスもあり、校庭には何棟ものプレハブ校舎。そこで出会ったのが2万5千分の1地形図である。社会科の先生が学校の載った「横浜西部」の実物を見せてくれたのが、現在の仕事のきっかけだ。
自分でも当時の最新版「昭和43年修正」を購入。建物の並び方や線路、等高線などを見ながら、実際の景色と比較するのが楽しみとなった。
近場のみではなく北海道や沖縄など、行ったことのない地域の地形図を買っては現地の風景を想像したものである。それから半世紀以上経った現在が右図で、地域の激変ぶりは見ての通り。古い地図には「時代の空気」が詰まっている。

◇今尾 恵介(いまお けいすけ)
地図研究家。1959年、横浜市生まれ。中学生の頃から地形図や時刻表を愛読。『地図マニア 空想の旅』、『日本200年地図』、『地図帳の深読み』シリーズなど地図や地名、鉄道に関する著作多数。

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【電話】045-671-2331【FAX】045-661-2351

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