横浜市長 山中竹春
厳しい暑さが続いています。横浜市の真夏日(30℃以上)は、30年前の1993年は18日でしたが、昨年は実に84日を数えました。猛暑日(35℃以上)は0日から9日へ、熱帯夜は1日から63日へ激増しています。全国的に見ても、短時間強雨の回数や桜の開花時期も変化しており、市民の皆様も温暖化の影響を実感されていると思います。
大気中に二酸化炭素(CO2)が増えすぎると、ビニールハウスのように太陽の熱をためこむ効果が生まれ、その結果、地球全体の温度が上昇し、温暖化が進みます。今後は、私たち一人ひとりがCO2を減らすための具体的な行動を起こせるかが鍵となります。
私たちが身近にできる行動の一例は、「プラスチックごみ」を減らすことです。プラごみは焼却処理をする過程で多くのCO2を排出します。焼却処理されるプラごみの量を減らせれば、CO2の削減において大きな意味を持ちます。
横浜市は、令和6年10月より、プラごみの分別ルールを一部変更し、これまでは「燃やすごみ」として焼却処理していたプラ製品を、1人あたり年間5.3kgを減らすことを目標に、分別してリサイクルする取り組みを開始します。377万人の市民の皆様による、新たなプラごみ分別の行動が積み重なれば、温暖化に立ち向かう大きなパワーになります。
2027年には、環境と共生し、市民の皆様と共につくる、「環共」をテーマとした初めての国際博覧会GREEN×EXPO 2027を横浜で開催します。横浜の環境を守る地域の皆様の「市民力」を世界へと発信していく、その思いの下、皆様とご一緒に行動していきたいと思っています。
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