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よこはま彩(さい)発見(vol.26)

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神奈川県横浜市

海、港、緑、歴史、地域、人々、さまざまな魅力を持つ都市横浜。この街の彩りを「よこはま彩発見」としてお届けします。
今回は横浜の河川や運河についてです。

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※詳しくは本紙をご覧ください。

■写真で見る都市横浜の河川運河
横浜都市発展記念館 調査研究員 松本和樹

近年、親水空間として、都市河川が注目されています。横浜では、大岡川(南区ほか)や石崎川(西区)に整備されたプロムナードが、人びとの憩いの場となっています。こうした都市河川は、横浜でどのように形成され、どのような歴史をたどったのでしょうか。現在は埋め立てられて大通り公園(中・南区)として整備されている、吉田川・新吉田川に注目してみてみましょう。
写真は新吉田川の長島橋(※1)付近を撮影したものです。新吉田川は1896(明治29)年に開削されました。明治時代、吉田新田側の市街地化が進んだ横浜では、河川の整備・開削も行われ、自然河川の大岡川とともに河川運河網を形成しました。
その後、横浜の河川運河は、関東大震災で護岸や橋梁に被害を受け、国や横浜市による復興工事が進められます。その様子を伝えるのがこの写真です。画面中央の長島橋には、復興工事で設けられた意匠を施した親柱(※2)を確認できます。護岸はコンクリート製の擁壁となり、両岸には舟運のための物揚場(ものあげば)も整備されました。写真は、河川運河が輸送網として活用されていたことを示しています。
その後、吉田川・新吉田川は市営地下鉄の建設工事で埋め立てられ、地上は大通り公園として整備されます。長島橋も姿を消しますが、橋名板は吉田川・新吉田川の痕跡を伝えるレリーフとして、現在も伊勢佐木長者町駅で保存されています。
(※1)現在の伊勢佐木長者町駅と阪東橋駅の中間付近
(※2)橋の両端に設けられる大きく太い柱

■企画展 運河で生きる~都市を支えた横浜の“河川運河”~(有料)
会場:横浜都市発展記念館
期間:4月13日(日)まで
交通:みなとみらい線「日本大通り」駅下車、徒歩すぐ

問合せ:横浜都市発展記念館
【電話】045-663-2424【FAX】045-663-2453

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