■ぬめり予防で病気も予防
加湿器やお風呂などにできやすい“ぬめり”※には、肺炎などの原因となる“レジオネラ属菌”が増殖することがあります。
この菌に高齢者等が感染すると、急激に重症化し亡くなってしまう場合もあるため、日頃からぬめりを発生させないお手入れが必要です。
※バイオフィルムとも言い、菌が増殖して作る膜です。湿っている場所にできます。
■日頃の管理を怠ると…
男性「洗うの面倒だし、加湿器に水を足すだけでいいや」
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ぬめりのある場所でアメーバが増える
レジオネラ属菌「お邪魔しまーす」
アメーバ「どんどんぬめらせよう」
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お手入れせずに使い続けるとレジオネラ属菌がどんどん増えていき…
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アメーバが破裂し、レジオネラ属菌が飛び出す
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レジオネラ属菌を含むしぶきを吸い込んで感染する
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レジオネラ肺炎発生
男性「せきも出るし、熱も出てきた…何で?」
■加湿器管理の鉄則4か条
(1)最低1日1回は水を全部捨てよう!
レジオネラ属菌「流される~」
(2)週に1回は貯水部をこすり洗い
レジオネラ属菌「ぬめりが壊された~」「くっついていられない~」
(3)新鮮な水道水を給水!
×井戸水やミネラルウォーターなど、残留塩素※が無い水
※新鮮な水道水には、菌の発生を防ぐための微量の塩素が含まれています。
レジオネラ属菌「残留塩素があると住みにくいなぁ…」
(4)長時間使用しない時は、洗って乾燥させて保管
レジオネラ属菌「乾燥した所は無理~」
■必ず守りましょう!
加湿器を使う時は、必ず取扱説明書を読み、お手入れの仕方を確認しましょう。お手入れ方法が分からない場合は、加湿器のメーカーに確認しましょう。
■加湿器の種類には
(1)加熱(スチーム)式(沸騰させ蒸気で加湿)
(2)気化式(水を含む部分に風を当てて加湿)
(3)超音波式(水を超音波で砕いて霧にして噴霧)
(4)ハイブリット式((1)~(3)を組合せたタイプ)があります。
(1)はレジオネラ属菌が加熱殺菌されるため、清潔を保ちやすいです。
自分のライフスタイルに合ったものを選び、きちんとお手入れをしながら使いましょう。
◇お風呂場のぬめりにも注意!
・浴室清掃をする前に、換気扇を付け、マスクをしましょう。
(レジオネラ属菌がいた場合の吸入防止のため)
・洗剤やスポンジなどを使い、浴槽などをこすり洗いしましょう。
・ぬめりがある場所は特に注意して清掃し、乾燥させましょう。
・毎日水を交換し、追いだき機能がある場合は、定期的に配管洗浄剤などで洗浄しましょう。
一度入浴した浴槽水は塩素が飛び、栄養豊富なためレジオネラ属菌が増殖しやすくなります。
※清掃方法が分からない場合は、メーカーなどに確認しましょう。
問合せ:緑区役所環境衛生係
【電話】045-930-2368【FAX】045-930-2367
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