文字サイズ
自治体の皆さまへ

都筑区に関する歴史コラム 第12回

5/29

神奈川県 横浜市都筑区 クリエイティブ・コモンズ

◆明治時代の新しい村々と川和の賑わい
横浜市歴史博物館 阿諏訪青美(あすわはるみ)
明治22年(1889)の市制・町村制施行によって横浜市が誕生すると、周辺の江戸時代以来の村々も、複数村ごとにまとまって新たな行政単位となる村に編成されました。現在の都筑区域には、中川村(茅ケ崎・勝田・大棚・牛久保・山田の5村)、都田村(川和・佐江戸・池辺・東方・折本・大熊・川向の7村)と、山内村(荏田・石川の2村)の一部、新田村(吉田・高田・新羽の3村)の一部があり、さらには都筑郡役所が置かれました。
当初の郡役所は、明治11年(1878)12月に郡の東南端にあたる下川井(旭区)に置かれましたが、翌年7月には行き来に便利な郡中央部の川和へ移転しました。川和は鶴見川と八王子方面へ向かう道とが通過する交通の要衝(ようしょう)で、江戸時代より定期的に市の立つ商業地であり、やがて警察署や裁判所などの行政機関も集まりました。以来、昭和中期まで地域の経済や行政を担う街として賑わいました。

参考文献:『図説 都筑の歴史』5章・近代(『図説 都筑の歴史』編さん委員会、2019年)ほか

問合せ:横浜市歴史博物館
【電話】912-7777【FAX】912-7781

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU