気温が上がり、花が咲き、昆虫たちが元気に飛び回る季節となりました。時に人の害にも益にもなる昆虫。今回は特にハチについて取り上げます。
■おとな向け『人を襲うハチ4482件の事例からの報告』
小川原 辰雄(おがわら たつお)/著 栗田 貞多男(くりた さだお)/生態写真 山と渓谷社
著者は長野県の診療所で長年にわたり地域医療を支えてきた医師。その間にハチ刺傷を診察した数は4482件、全身反応のあったものは862例に上るそうです。
初めてアナフィラキシーショックに遭遇した頃には、まだハチ毒が解明されておらず、手探りで診療を開始しました。やがて研究が進み、著者も熱心に情報を集め、症例を観察して生まれたのが本書です。
ハチ刺傷の悲惨な症例や治療法、ハチの生態や退避のポイント、ハチ毒アレルギーの検査や対処法など、野外活動の前に一通り勉強できます。
ラベルの記号:486 2階一般書コーナー
■こども向け『はちみつ』
ふじわら ゆみこ/文 いせ ひでこ/絵 福音館書店
甘くておいしいはちみつは、どうやってできるのかな?
「わたし」は養蜂家のお父さんのお手伝いをすることにしました。巣箱に煙をかけてミツバチを大人しくさせてから、中の枠を取り出します。そーっと手を近づけると、ホワッと温かい感じがしました。巣枠からはちみつを取る時には、花の香りがします。はちみつの色や味は花ごとに違って、一匹のミツバチが作れるはちみつは、スプーンの半分くらいなんだそうです。
はちみつ作りの楽しさや大変さがわかる絵本です。
ラベルの記号:6/あおいろ 1階児童書コーナー
■金沢図書館からのお知らせ
(1)定例おはなし会
日時:5月15日(水)15時30分~16時〔当日直接(申込み不要)〕
対象:一人でお話が聞ける子
(2)おひざにだっこのおはなし会
日時:5月22日(水)10時30分~11時
対象・定員:0歳~2歳児と保護者/5組先着
申込み:(2)5月14日(火)9時30分から電話または窓口へ
問合せ:金沢図書館(〒236-0021 泥亀2-14-5)
【電話】784-5861【FAX】781-2521
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