横須賀は、歴史的背景から外国とのつながりが深いまちですが、近年では住民の多国籍化が進んでいます。その子どもたちは小・中学校に入学し、学校生活を送ることとなります。
しかし、言語や文化の違いから「コミュニケーションが不安」「授業で使う日本語が難しい」など、外国から移住してきた子どもたちが日本の学校生活に戸惑う様子が多く見られます。
「日本語支援ステーション」は、日本語の指導を必要とする子どもとその保護者に向けて、安心感のある学校生活を送れるように日々支援しています。今回、国際教育コーディネーターとして勤務する柳下さんにお話を伺いました。
■10日間の中で変化していく姿
日本語支援ステーションでは、就学に関するガイダンスや10日間で簡単な日常会話などを学ぶ日本語の初期指導、児童・生徒と保護者を対象とした多言語での相談など、一人一人に対し手厚いサポートを行っています。
初めて日本語を学ぶ子どもにとって、最初に学ぶあいさつや自己紹介は大切なコミュニケーション手段です。慣れない環境に不安を感じる子どももいますが、教室で学ぶ10日間の中で、日本語を自分のものにし、生活に慣れようと前向きに変化していく姿があります。
子どもだけでなく保護者も、入学に必要な物の準備や学校の制度を理解できていないことがあります。その状況の中でも、保護者自身も子どものために理解を進めようと努力しています。
■言語・文化を超えたつながりを
日本語に不慣れな子どもたちにとって、言語が通じなくても近くにいてくれる存在や翻訳ツールを活用して話をしてくれる存在が大きな支えになります。
実際、ここに通う児童・生徒から「同級生が私の国の言語を覚えようとしてくれた」という話を聞きました。些細(ささい)なことでも、クラスが自分の居場所だと思えるきっかけになります。今後も、子どもたちがつくる「言語・文化を超えてつながる場」が増え、大人たちにはその様子を応援してほしいと願っています。そのために、これからも子どもたちや保護者へのサポートをさらに幅広く行っていきたいと思います。
国際教育コーディネーター
柳下 知慧(やなぎした ちさと)さん
■教室の案内はこちら(INQUIRIES)
◇日本語支援ステーション(Support Station for JSL Students)
【電話】824-7579
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動画はこちら ※本紙の二次元コードを読み取りご確認ください。
問合せ:支援教育課
【電話】822-8513
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