市では、震災時避難所(市立小・中学校)に携帯トイレ、毛布、ブルーシートといった最低限必要な避難生活物品を備蓄しています。今回の地震を踏まえ、これらを今まで以上に増強します。
しかし、私たちが住む三浦半島でも、能登半島と同じように土砂災害などにより道路が寸断され、地域の孤立や物資が届かないことも予想されます。
市では可能な限りの備えをしますが、限界もあります。避難生活が長期化することも十分考えられるため、市民の皆さんにも、これまで以上の備えを、ぜひ、お願いします。
■非常用備蓄品
今までは最低3日分の備蓄をお願いしていましたが、復旧まで想定以上に時間を要する恐れがあります。
1週間分以上を備蓄しましょう。
◇非常食品
レトルト食品、ドライフーズ、カップ麺、栄養補助食品、菓子類など
◇飲料水
1人1日3リットル×7日分が目安
◇給水用品
ポリ容器、バケツなど
◇卓上コンロ、カセットボンベ
◇固形燃料
◇携帯トイレ
1人7日分
◇生活用品
ライター、ろうそく、ナイフ、ビニール袋、軍手、ウエットティッシュなど
◇家庭の事情にあわせて準備するもの
常備薬、予備メガネ、生理用品、ほ乳瓶、おむつなど
■被災地を目の当たりにして
さまざまな情報を仕入れ、かつ、入念な準備をして現地入りしたつもりですが、想像以上に現地は過酷でした。
特に感じたことは「水」のありがたさです。飲料用は十分準備しましたが、水道が使えず「手洗いやうがい」など日常で何気なく使っている水が不足しました。
被災地に入り震災の本当の恐ろしさを知るとともに、改めて備えの大切さを感じました。
横須賀市消防局 緊急消防援助隊第一陣
土砂災害機動部隊長 大塚 聡(おおつか さとし)
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