■須藤オルガン工房 須藤宏(すとう ひろし)さん
幼い頃から音楽に親しみ、中学校2年生の頃にパイプオルガンの魅力に引かれた須藤さん。大学在学中に発足したばかりの製作所で時を過ごし、1971年には西ドイツに渡ってさらに修行を積んだ。その後、1977年に日本人初のオルガン製作マイスターを取得し、帰国後は全国各地から依頼を受け、パイプオルガンの製作や修理に携わっている。
好奇心はオルガン作りだけにとどまらない。電気や機械の作業なども得意な須藤さん。工房には、オルガン作りに使う自作の道具や機械などがたくさん並んでいる。音楽と物作り、好きなものをこだわり続けているうちにオルガン作りの技術は修練されていった。そんな須藤さんの熱はまだまだ冷めることはなく、「将来やりたいことはたくさんある。作りたいものやアイデアが次々と湧き出てくるんだ」と笑顔で語った。
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