横須賀市長 上地 克明
■「孫から教えられたこと」
先日、都内に住む孫娘が遊びに来た時の話。電車通学している彼女は、下校時、改札口で困っているお爺さん(歳は、私より若いかもしれない)がいたので、声をかけようと思ったが、いつも母親から、「困ったフリをしている悪い人がいるかもしれないから、気をつけてね。」との注意を思い出し、迷った挙句、駅員さんを探して、「あのお爺さん、困っているみたいなので、助けてあげて下さい。」とお願いしたとの事。
「それは、偉かったね~。」と、見て見ぬふりをしなかった事を褒めたが、ちょっと待てよ。
我々は、幼い頃から、困っている人がいたらすぐに助けましょう!と教わり、子供達にも、そのように教えて来たが、今の物騒な世の中は、それが許されなくなってしまったのか?
いつから、日本はこうなってしまったのだろうか?と、暗澹たる気持ちになってしまった。
私は人の良心を、信じたい。「誰も一人にさせないまち」には、そんな想いを込めている。
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