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〔幾年過ぎても、尽きぬ〕Rock Mind(5)

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神奈川県 横須賀市

■Chapter5 横須賀を想い、奏でる。「やりたいことをやる」人生を
シンガーソングライター シュウサクさん

Profile:山形県大石田町出身。
馬堀町在住。生業は製造業関係一筋で、半世紀以上。ライブ情報は公式HPまで。

12月某日、横須賀中央駅からほど近いライブ会場で、老若男女がフォークソングに耳を傾ける。ギターを片手に、横須賀への想いを歌い上げるのは、シンガーソングライターのシュウサクさん。ヤマハ音楽振興会主催のコンテストで入賞した後、長いブランクを経て、2005年からソロ活動を開始した。数多くのアーティストへ楽曲の提供もしている。

◇人生の第二章
フォークから始まり、ブルースやロックに通じる軽快なサウンドで横須賀をテーマにした楽曲を制作。2カ月に一度、自らの作品を伝えるためにステージに立っている。音楽を始めたきっかけは、高校時代に遡る。学園祭で演奏する同級生の姿に憧れ、兄のギターを手に取った。その後、バンド活動を開始したが、流行する音楽と自らが作る楽曲に乖離を感じていった。「そこで一度、音楽をやめてしまった」とシュウサクさんは振り返る。そして、それから20年後、50歳で活動を再開。人生100年時代の今、50歳は一つのターニングポイントになるのかもしれない。シュウサクさんは「自分の人生、このままでいいのか」と自問自答した時、「やっぱり音楽をやりたいという思いが沸々と湧き上がってきた」という。会社員とシンガーソングライターの二足の草鞋で、自分らしい人生を再び歩み始めた。

◇理想を追い求めて
70歳を迎える今、「ようやく自分の作りたい音楽に近づいた」という。充実した表情で「歌詞やメロディーの幅も広がった」と話すシュウサクさんの姿に、人生の機微に触れた気がした。
楽曲づくりの際には、数え切れないアイデアが浮かぶという。しかし、それが作品として形になるのは「1%ぐらい」。理想の音楽を追い続ける、シュウサクさんの信念が垣間見える。

◇家族を想う愛とともに
「やりたいと思ったことをやらない人生は、もったいない。」20年の長い空白を経て、音楽を再開したシュウサクさんが発するからこそ、一層の重みを感じる。「やった後悔より、やらない後悔の方が大きい。今を大切にしてほしい」と、未来を担う若者へエールを送る。
再び宿った音楽への情熱は、この先も冷めることなく、いつまでも燃え続ける。「実は、家族がこれまでライブに訪れたことはない。いつか集大成ともいえる作品を、ぜひ家族に披露したい」とほほ笑みながら、次の目標を教えてくれた。家族を想う愛、横須賀を想う心とともに奏でられるギターと歌声は、明日への一歩を踏み出す勇気を与えてくれる。

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