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〔特集〕横須賀を支える医療のすがた(3)

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神奈川県 横須賀市

■あなたの健康を守る充実した医療
病気になったときやケガをした場合、まず頼りとなる存在が「地域のかかりつけ医」です。
さらに休日・夜間には「救急医療センター」が、皆さんの健康を支えています。また、横須賀には入院や手術に対応できる「病院」が8カ所もあるほか、さらに高度な医療を担う「救命救急センター」が2カ所も設置されています(人口100万人に1カ所が目安)。
市民の皆さんの健康を守るために、このような充実した体制を構築しています。

◆横須賀の地域医療ここが全国トップレベル
▽1 救急医療センター
休日・夜間に診療している救急医療センターでは、年間来院数が4万人を超えるほか、年間約1,200件にも上る救急車の受け入れも行っています。
内科・小児科・外科3科の診療を実施し、特に子どもの診療では、小児科専門の医師が診察する体制を完備しています。

▽2 在宅医療・在宅看取り
進む高齢化によって、在宅医療・在宅看取りの需要が高まっています。
在宅医療・介護に関わる専門職(多職種)がスムーズに連携することで、住み慣れた地域で安心して過ごすことができる体制づくりを進めています。

▽3 胃がん対策
中学校2年生を対象としたピロリ菌検査、40歳以上を対象とした胃がんリスク検診を実施しています。また、新たな取り組みとして令和5年度から、その間の節目の年齢である20歳・30歳を対象とした胃がんリスク検診を開始しました。これらは全国的にも先駆けといえる取り組みです。

◆「横須賀ならでは」を大切に
健康を守るには、かかりつけ医が寄り添う「診療所」、休日夜間に頼れる「救急医療センター」、高度な治療を施す「病院」などでの診療はもちろんのこと、各所での連携が欠かせません。コロナ禍を経て、医療には密でスムーズな連携が必要だということを再認識しました。
現在、高齢化により、在宅医療・在宅看取りの環境整備が必要な状況です。横須賀市医師会では連携拠点「かもめ広場」を立ち上げ、多職種や行政などと一緒に取り組みを進めています。また、横須賀市と一緒に「胃がん対策」に力を入れて、多くの胃がんを発見する成果を上げました。約10年前にバリウムによる検診を廃止し、ピロリ菌の有無に着目した検診に切り替えたほか、近年では若年層に向けた対策を推進しています。
医療におけるAIの活用を進めるほか、有事に備えるための災害救護訓練をさらに重ねるなどして、今後も市民の皆さんの健康を守るため、注力していきたいと考えています。

横須賀市医師会会長
三屋内科院長
三屋 公紀さん

◆緊急時の治療をスムーズに新たな仕組み「さくらネット」
横須賀・三浦二次医療圏を中心に、デジタル技術を活用して、患者の医療・介護情報を地域の医療機関などで相互共有するためのネットワークシステム「さくらネット」が、昨年から始動しました。

▽「さくらネット」2つの長所
・その1…「いつでも」安全・安心な医療を提供
・その2…重複した検査・処方を予防し、危険を回避

※詳しくは本紙の二次元コードを読み取りご確認ください。

▽横須賀から日本へ
「この薬が使えない」「アレルギー疾患がある」、緊急時にこの情報がないまま、治療を行うことは大変危険です。患者の情報は病院や診療所などが独自で持つため、これまで共有されてきませんでした。「さくらネット」は、この問題を解決に導く仕組みです。登録に同意すると、病歴やアレルギー歴、過去の検査時の画像データなどの情報を、医療機関などで共有・確認することができます。これにより、重複した検査や薬の処方が回避でき、患者の身体的・経済的な負担軽減にもつながります。
さくらネットの活用により、災害発生時でも、登録された情報から治療を継続することが可能となりました。さくらネットへの登録は、病院・診療所などによる医療連携を進められるほか、安心・安全な治療を市民の皆さんに提供することにもつながります。大切な命を守るために、さくらネットへの登録をお願いします。そして、いつか将来このシステムが日本中で活用されることを期待しています。

(一社)さくらネット協議会理事長
横須賀共済病院長
長堀 薫さん

問合せ:健康総務課
【電話】822-4751

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