■今月のえび人 森征男(もりいくお)さん(本郷在住・80歳)
「本郷自治会自主防犯パトロール隊」の一員。有馬小学校「ありまっ子応援団」副会長。工作が得意で、現在は掛け軸作りに励む。元民生委員・児童委員。
▽みんなの喜びが一番の生きがい
10年前に孫のためになるならと自主防犯パトロールを引き受けた森さん。今ではパトロール中の森さんに気付いて手を振る子どもたちもいます。「私の顔を覚えてくれたんだ、ってびっくりだけどうれしくてね。孫の友だちに『青パトのおじさん』って言われた時は、やってて良かったと思って心が安らいだよ」と顔を緩ませます。
興味が湧くとなんでも勉強したくなるそう。茶道は50年、書道や軸装、詩吟や剣道などにも取り組みました。ありまっ子応援団主催のサマースクールでは掛け軸作りの端切れを活用したカードケース作りを教え、ものづくりの楽しさを伝えました。「来年もまたやりたい、って言われると励みになるね」。退職後に始めた畑では30種類以上の野菜を育てています。「みんなにあげるんだけど、おいしかったって言ってもらえるのが一番だね」と目を細めます。
「人にあげるのが好きなんだ」と言葉を繰り返す森さん。相互の喜びをかなえる活動は続きます。
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