文字サイズ
自治体の皆さまへ

厚木駅南地区市街地再開発 7月6日、駅前広場を供用開始

2/31

神奈川県海老名市

小田急線とJR相模線が交差する厚木駅の駅前は、地域の拠点でありながらも、建物の老朽化や駅前広場がないなどの課題を抱えていました。課題を解決し、住みやすくにぎわいのあるまちを目指して、令和元年に組合が設立され、市内初の市街地再開発事業を行いました。生まれ変わったまちの概要をお知らせします。

■市内初の市街地再開発事業
これまで市が行ってきたまちづくりは、海老名駅西口地区のように、農地や利用されていない土地などを宅地にして新たにまちをつくる「土地区画整理事業」と言われる〝開発〞でした。
厚木駅南地区は、元々あった建物の敷地を統合し、土地の利用方法を見直して、道路なども併せて整備する「市街地再開発事業」と言われる〝再開発〞で、本市初の挑戦でした。これにより、居住世帯は約8倍になり、ロータリーを備えた駅前広場(4・5頁(ページ))が誕生します。

■インタビュー
厚木駅南地区市街地再開発組合の石川理事長に、厚木駅周辺の変遷や再開発に込めた願いを聞きました。

▽厚木駅周辺のにぎわいを願って
厚木駅周辺は江戸時代の頃から交通の要衝でした。子どもの頃は商店街が並んでいて日常の買い物には十分でした。にぎやかな印象でしたが、海老名駅が現在の場所にできてからは横浜方面に行く人が増え、人の流れが変わりました。同じ頃に物流が貨車からトラックに変わったこともあり、だんだんとまちのにぎわいが失われていきました。
再開発の話は昭和63年から何度かありましたが、非現実的な規模だったり、バブル崩壊があったりと実現に至りませんでした。〝何とかしなきゃ〞と地元の人はみんな感じていたと思います。
今回の再開発はタイミングよく進んでうれしかったです。住居だけでなく、今までなかった駅前広場などを盛り込むことができました。人やまち、交通などを介して多くのつながりを生むことを期待し、まちの名称を「ファーストリンクテラス」と名付けました。これからは、周辺地域と一緒になって発展することで、にぎやかなまちが復活することを願っています。

■再開発のあゆみ
昭和63(1988)年市街地再開発準備委員会が発足。約21haもの広域な計画であったことや、バブル崩壊による景気低迷などで凍結
平成16(2004)年地元団体の要望活動が活発化。まちづくりの検討を再開
平成22(2010)年地元有志らがまちづくりの説明会や勉強会を行い、市街地再開発に向けた取り組みを開始
令和元(2019)年6月、厚木駅南地区市街地再開発組合を設立
令和2(2020)年7月、既設建物の解体工事や道路、駅前広場などの工事に着手
令和3(2021)年4月、起工式。住居棟、商業棟、駐車場棟の工事に着手
令和4(2022)年9月、住居棟が上棟。建築工事が最盛期を迎える
令和5(2023)年6月下旬、市街地再開発の工事が完了。現在に至る

■生まれ変わったまちの姿
ロータリーを備えた「駅前広場」や、憩いの場となる「いちかいどう広場」のほか、住居棟や商業棟を整備しました。海老名駅と厚木駅、河原口や中新田・さつき町などの地域と交通・まち・住民同士などさまざまなつながりを生む役割が期待されます。

(1)駅前広場~車での送迎が便利に~
厚木駅前の顔となる、ロータリーを備えた駅前広場を整備しました。広い歩行空間に加え、一般車とタクシーの乗降場などを配備。送迎の安全性と利便性の向上が期待できます。7月6日(木)に供用を開始します。

(2)いちかいどう広場~交流や憩いの場に~
まちの南側には、憩いのスペース「いちかいどう広場」があります。名称は、地名の小字である市街道(いちかいどう)に由来しています。

(3)住居棟・商業棟~人の交流を生むまちへ~
住居棟と商業棟の完成により、新たなにぎわいの創出が期待できます。商業棟は駐車場や駐輪場もあり、テナントが出店予定です。
・居住世帯は24戸から201戸に増加
・商業区画は2階建ての商業棟と住居棟B棟1階部分

■7月6日まち開きイベント開催
新たなまちの完成を記念し、供用開始のテープカットと地元園児による太鼓の演奏を行います。まちの誕生を、地域の人たちと一緒にお祝いするイベントです。
日時:7月6日(木)10時15分~11時ごろ
場所:駅前広場

■まちの概要
面積:約1ha
構成:駅前広場、いちかいどう広場、住居棟、商業棟、駐車場
タウンネーム:ファーストリンクテラス

問合せ:市街地整備課
【電話】235-9605

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU