■第35回史跡 相模国分寺跡の塔基壇
明治時代、荒廃していく遺跡の現状を憂いた当時の海老名小学校校長中山毎吉氏は、調査・研究と保存運動を行い、保存整備の必要性を初めて世に掲げた。その熱意は次第に人々を動かし、大正10(1921)年3月3日、相模国分寺跡は全国初の国指定史跡になった。
その後の発掘調査により古代の姿が徐々に分かってきた。平成7(1995)年、現存の礎石10個に加え、無くなっていた7個の礎石を新たに補填(ほてん)して塔基壇を復原(ふくげん)した。整備が進み、今はいにしえの相模国分寺の姿と市民の憩いの場が融合した歴史公園となっている。
撮影場所:海老名市温故館側から撮影
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