健やかえびな

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■不整脈について
海老名あおばクリニック　濱田芳郎
「脈が速い」「リズムが乱れている」などの理由で受診された場合は、心電図検査で脈の状態を調べます。脈拍数は1日に10万回程度で、1日の中でも不整脈の出る時間帯が偏っているため、10秒程度の心電図の撮影では判りません。そのため、詳しく調べる場合は24時間の脈を記録して調べます。
脈拍数が多くても少なくても失神や心不全を起こすことがあり、治療すべき不整脈か経過を見てよい不整脈かを判断することが重要です。脈が少なくて失神を起こすような場合はペースメーカーを移植し、多い場合は薬やカテーテル手術で治療します。
突然死の多くは心臓の不整脈が原因とされています。突然死を起こす不整脈の1つに「心室細動」がありますが、それと診断される前に亡くなることが多いのです。このためAED(自動式体外式除細動器)が多くの施設に設置され、誰でも使えるように講習会が開かれています。
突然死を引き起こすことは少ないですが、放置すると脳梗塞を発症する「心房細動」も注意すべき不整脈で、抗凝固薬が処方されます。

このコーナーは、海老名市医師会が健康をテーマにした情報を提供します。次回は4月15日号に掲載予定。