地域の元気が海老名の元気 えび人EBIBITO vol.87

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■今月のえび人
小野光正(おのみつまさ)さん(勝瀬在住・78歳)
交通指導員歴約18年、現在は勝瀬支部長。そのほか多くの地域活動に貢献。ことし、交通安全活動への功労と32年間の無事故無違反を称たたえる交通栄誉章「緑十字銀章」を受賞。

▽郷土の文化を探求　勝瀬を守り伝える
勝瀬は相模ダム建設により移住を余儀なくされた人たちが住み始めた地区。小野さんは「郷土の歴史や行事をつなぐことはとても重要」と、地域文化の継承に何十年も情熱を注いできました。勝瀬地区で連綿と伝わる祭り囃子(ばやし)の譜面の書き起こしも行い、お囃子を復活に導きました。「元々なんでも興味をもつし、調べて、やってみて、って性分なんだよね」。総代を務める鳳勝寺と八坂神社の資料作りは今のライフワークです。年中行事の飾りつけやしきたりを詳細にまとめ上げ、賽銭(さいせん)箱台や太鼓台、氏子の名簿札などを作り図面も描きました。「木工も、あれこれ言う周りの声を形にしていくのも好きで、楽しくてね。後の人が困らないように寸法も残しています。とにかく、やることはやった。後はいかに継続するか、です」
後世に残る資料を作り上げた達成感と歴史をつなげる使命感を胸に、勝瀬の未来を見据えます。