■オンリーワンへの道しるべ。
「基本目標1〜6」と主要な施策・取り組みを紹介します。
◇基本1 箱根町施政方針皆が支えあう、誰もが元気なまちづくり
〈健康づくり施策〉
子宮がん検診と乳がん検診の受診率は依然として低い水準であることから、年齢層の若い方などからの要望を踏まえて、集団検診における女性医師の配置日数を2日間から4日間に倍増し、これまで以上に受診しやすい体制づくりに努めます。
また、令和5年度から開始したはこね健康ポイント事業については、対象事業を拡充して実施するほか、明治安田生命との官民連携により血管年齢測定やストレスチェックなどの出張健康測定会を各地域で実施するなど、町民のより一層の健康増進の強化を図ります。
〈子育て支援施策〉
3年目となる子育てシェアタウンの取り組みは、さまざまな交流のイベントを実施するなどして、町内の子育て世帯間のつながりを強化します。併せて、関係人口の増加、子育て関連情報の集約、共助の中心としてアプリの活性化を図り、すべての人がこどもや子育て中の方々を応援する社会全体の意識改革を進めていく「こどもまんなか」の取り組みと、連動させながら民間事業所との協働を推進します。また、放課後児童クラブについては、箱根地域の保護者からの要望をふまえ、箱根幼稚園の一部スペースを活用し、開設します。
〈地域福祉・障がい者福祉施策〉
要援護者管理システムの更新を行いましたので、今後は要援護者ごとの避難支援を定めた個別避難計画の策定につなげます。
〈高齢者福祉・介護施策〉
敬老会については、会場を湯本富士屋ホテルに変更することで行事自体の魅力、華やかさを一層演出するなどして、参加者の満足度の向上も図ります。課題であったケアマネジャーの人材不足に対しましては、県内初の取組みとして町内の居宅介護支援事業所が新たにケアマネジャーを雇用した場合、1年につき100万円の補助金を事業所に対して交付する制度を創設し、介護人材不足の解消と人材育成につなげます。
〈社会保障施策〉
国民健康保険については、物価高騰などの経済的な影響等を考慮し、保険料への基金の充当を継続し、被保険者の負担軽減を図ります。
介護保険につきましては、3年ごとに見直しすることとなっている介護保険料の上昇幅を、計画期間内に基金を充当することで最低限に抑え、被保険者の負担軽減を図ります。
◇基本2 未来を拓く人材が育ち、町民相互に高めあうまちづくり
〈学校教育関連施策〉
中学校の部活動の地域への移行については、特定の部活動の指導を新たに一般社団法人星槎箱根仙石原総合型スポーツクラブへ試行的に委託します。
学校施設整備では、校舎および屋内運動場の長寿命化に向けた実施設計を行った湯本小学校について、令和6年度、7年度の2か年をかけて長寿命化改良工事を実施し、安心・安全な教育環境を整備します。
〈生涯学習施策・文化財施策〉
箱根関所については、「箱根関所復元施設再整備計画」に基づき、複数年かけて再整備を実施している中で、足軽番所や御制札場などの整備を実施します。
郷土資料館においては、二宮尊徳の高弟として知られ、箱根の近代化に多大な功績を残した福住正兄(まさえ)生誕200年を記念した企画展を開催します。
仙石原公民館についてはかねてより要望のあったエレベーターを新設し、施設利用者の利便性の向上を図るとともに、屋外スロープを改修し一層のバリアフリー化を推進します。
〈男女共同参画・人権・多文化共生・国際交流施策〉
外国籍住民が増加傾向にある中、どのようなツールや情報発信方法であれば外国籍住民に情報が伝わりやすいかなどを研究していくほか、神奈川県の事業を活用して、やさしい日本語セミナーを開催し、多文化共生のまちづくりを推進します。
洞爺湖町と姉妹都市提携60周年を迎えます。7月4日には湯本で記念式典を行うほか、お互いの町のイベントへの参加などを実施します。カナダ・ジャスパー町とは、相互交換学生交流を5年振りに実施するとともに、同町からの訪問団受け入れも行い、提携10周年を迎えるスイス・サンモリッツへの訪問事業も実施します。
◇基本3 誰もが住みたくなる、より良い生活環境のまちづくり
〈道路等関連施策〉
芦ノ湖畔の箱1号線については、道路線形を修正する道路改良工事を引き続き実施します。弥栄橋については、令和6年度、7年度の2か年をかけ保全改修工事を実施します。
また、長寿命化に取り組むとしている宮ノ下駐車場については、劣化状況が著しいことが判明し、大規模な工事が必要となったことから、複数年度に分けて長寿命化改良工事を実施します。
〈住環境関連施策〉
移住定住施策として、お試し居住制度やお試しサテライトオフィス制度を引き続き実施するほか、現地での案内を行う移住体験ツアーを新たに実施します。
また、空き家所有者へ流通を促すため空き家バンクに登録した空き家を定住者が購入または賃借した場合に奨励金を交付するほか、空き家の家財道具の処分費を、定住者に売却または賃貸を条件に支援します。
〈生活環境関連施策〉
近年はシカによる被害が増加傾向にある中、捕獲従事者の確保及び町内でのジビエ利用を促進する観点から、町内に有害鳥獣処理加工施設を整備しようとする事業者に対し、施設設置費を補助します。
観光街路灯整備補助金交付事業では、街路灯の改良等に係る補助限度額を引き上げるとともに、新設の場合の新たな補助を行い、自治会など照明管理団体の負担軽減を図ります。
〈上下水道温泉事業関連施策〉
上水道事業については、畑宿管末から葛原浄水場間を配水管の管網計画検討を行いながら、災害時の水道ネットワークの強化に努めます。
第3号公共下水道整備計画は、令和3年度から順次進めており令和6年度においては、地元地域との調整を行うことで、令和7年度以降に開始する予定の面整備についての周知を行います。
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