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市内にブルワリーが続々誕生 茅ヶ崎ライフ×クラフトビール

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神奈川県茅ケ崎市

今、茅ヶ崎で新たなクラフトビールのムーブメントが起きています。クラフトビールとは、小規模でブルワーと呼ばれるビール職人が丹精込めて造るビールを工芸品(クラフト)に例えたもの。市内にはブルワリー(醸造所)が続々と増えており、それぞれがこだわりのクラフトビールを造っています。多くはマイクロブルワリーと呼ばれる小さな醸造所で、その場で造り立てのビールを提供しているところもあります。茅ヶ崎で活気を見せているクラフトビールの魅力を探ってみました。

■小規模ならではの個性豊かなビール造り
県内では横浜市、川崎市などに次いでブルワリーの数が多い茅ヶ崎市。市内で新規創業した2つのマイクロブルワリーに、茅ヶ崎で創業した理由やクラフトビールの魅力などを聞きました。

●辻ブルーイング
いいものを受け入れ応援する文化がある

商社に勤めていた時に、ビール先進国のイギリスとアメリカに赴任したことがきっかけで、クラフトビールの魅力にはまっていきました。特にアメリカでは、どのまちでも小さなブルワリーがたくさんありました。自宅でビールを造るホームブルーイングも盛んで、僕もホームブルーイングをしながら馴染みのブルワーさんからビール造りの基礎を学びました。
茅ヶ崎で創業したのは、ゆったりとした時間が流れる雰囲気がクラフトビールに合っていると思ったからです。住む人たちも、自分が「いいな」と感じるものを受け入れて、惜しみなく応援してくれます。個人店が多く、それぞれにファンがいる感じです。
クラフトビールは職人が手造りするので、一杯一杯違う味わいになります。うちは中でも小さなナノブルワリーですが、思い切ったビールにチャレンジできるのが強み。お客さんに造り立てを飲んでもらって、生の声が聞けるようにタップルームを併設しました。ブルワリーのコンセプトは「Our(アワー) Brewery(ブルワリー) In(イン) Our(アワー) Town(タウン)(みんなのまちのみんなのブルワリー)」。地域に密着し、お客さんと一緒に常に進化していくビールを造っていきたいです。

・オーナーの辻明(あき)さん
・発酵中の状態をチェック。常連さんと生のホップを解体して造った特別なビールも季節により登場
・アツペールエール…ロンドンのパブで飲むようなイギリスエール
・ビールを量り売りで購入する時に便利なグラウラー。ビーチや花火大会などでおいしくエコに楽しむのが茅ヶ崎スタイル

●マッケンディー ブルワリー
茅ヶ崎や湘南をビールで盛り上げる

よく通ったビアバーに置いてあったフリーペーパーを見てブルワーという職業を知り、かっこいいなと思い転職しました。厚木のサンクトガーレンで3年修行して独立。茅ヶ崎の人はみんな開放的で、自分も仲間に入りたいと、ここで創業しました。
茅ヶ崎という小さなまちにブルワリーがぎゅっと集まっているのは奇跡的で、「このまちをポートランドにしたい」と他のブルワリーの方が話していると聞きました。アメリカのポートランド市は、たくさんのブルワリーができ、そこに行けばさまざまなビールが飲めると世界的なクラフトビールのまちになりました。茅ヶ崎や湘南地域がそんな風に盛り上がれば嬉しいです。
クラフトビールは自由な発想で造るようにしています。旅で飲んだレモネードがおいしかったので「新ショウガレモン」が誕生するなど、思いついたらすぐ試してみる。お客さんはクラフトビールとの出合いはもちろん、ブルワリーが持つ独特の空気感も楽しんでいるようです。
今後はイベントなどに出て行ってクラフトビールや、ビール麦汁を使った自家製パンのホットドックをみなさんに味わってもらいたいです。

・オーナーの野原健之介さん
・パブでは10個のタップがずらり。ビール造りで出る廃棄麦芽は栄養価が高く、肥料として農園に提供
・コーラガー…子どものころから「ピザと言えばコーラ」という野原さん。パブで提供するピザに合わせて造ったクラフトビール

■茅ヶ崎のクラフトビールを紹介
看板商品のラベルにも個性が光ります。
※お酒は20歳になってから。適量を楽しみましょう

▽湘南ビール(熊澤酒造)
湘南唯一の蔵元が、1996年に作った湘南初のブルワリー
ピルスナー:チェコのピルゼン地方発祥の下面発酵ビール。爽快なホップの苦みと香り、モルト本来の甘みが絶妙なバランス

▽バーバリックワークス
近代的な設備を使いながらも、手間暇かけた仕事にこだわるブルワリー
ハイタイムス:シトラス、パッションフルーツを思わせるパンチの効いたアロマとスッキリとした飲み口のIPA

▽パシフィックブリューイング
茅ヶ崎を拠点に地方の農や人とのつながりを大切にし、ビール造りを行うブルワリー
パシフィックラガー:クリスピーでありながらしつこくない麦芽感、引けのいいホップの風味と苦みで何杯でもすすむラガービール

▽マツナミベース
海近くのクラフトビール店。近々、市内でも醸造開始予定
ナマボラガー:松浪の松の葉と若い松ぼっくりを使用。爽やかな香りとほどよい苦みが飲みやすい、地産地消のクラフトビール

問合せ:産業観光課
【電話】81-7144

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