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全ての自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化 ちょい乗りも楽しく安全に

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神奈川県茅ケ崎市

茅ヶ崎市はコンパクトで海側に平らな地形が広がることから、自転車は身近な移動手段として市民の暮らしに欠かせません。
4月から施行された改正道路交通法により、自転車に乗る全ての方にヘルメット着用が努力義務化されました。「自転車のまち茅ヶ崎」で、近所へのちょい乗りも含め、より安全に自転車を利用できるよう、ヘルメット着用の重要性や自転車の交通安全などについて改めて考えてみませんか。

■自転車事故から命を守るには頭部を守る
●自転車交通事故
死亡事故の約6割が頭部に致命傷
ヘルメット非着用時の致死率は約2.1倍
※警察庁「頭部の保護が重要です~自転車用ヘルメットと頭部保護帽~」データより

▽自転車乗車中死者の致命傷部位(2018年~2022年合計)

▽自転車乗用中のヘルメット着用状況別の致死率(2018年~2022年合計)

これまで児童や幼児のヘルメット着用が努力義務とされていましたが、今回の法改正では、自転車に乗る全ての方が対象になりました。
改正の背景には、自転車事故で死亡した方の中で、約6割の方が頭部に致命傷を負ったことなどが挙げられます。

▽ヘルメット着用のギモン
Q:スピードの出ないシティサイクルで、たまに乗る程度ですが、対象になりますか
A:自転車の種類や乗る頻度、距離を問わず、全ての自転車利用者が対象です

Q:ヘルメットを着用しないと罰則などがありますか
A:法的な拘束力はありませんが、自身の安全のために着用を心掛けましょう

Q:ヘルメットを着用すれば安全ですか
A:併せて自転車の交通ルールを守ることが大切です。「車道が原則、左側を通行」などのルールを改めて確認しましょう

●ヘルメットの選び方
ヘルメットを選ぶ時のポイントを、柳島スポーツ公園にある自転車専門店の新倉さんに聞きました。

新倉那弥(ともや)さん
バイシクルセオベルマーレサイクルステーション茅ヶ崎柳島スポーツ公園店店長
「専門店などで、通勤や趣味など自転車の利用方法や好みを伝えて、自分に合うヘルメットを相談してみましょう」

▽選ぶポイントは
・フィット感…キツい部分や緩い部分がないか、試着して確認を。日本人の頭のかたちに合わせたタイプがおすすめ
・安全性…安全性を示す公認マーク(SGマーク、JCFマークなど)をチェック

▽どんなヘルメットがありますか
利用方法などによりさまざまな形状やデザインがあります。
(一例)
・キャップ(ハット)型…カジュアルで普段使いに合うデザイン。つばが日よけになり、取り外して洗えるものも
・スポーツタイプ…軽量で表面に多くの空気穴があり、涼しく、蒸れにくい

●ヘルメットを被ることで交通安全の意識も変化
別府史之(ふみゆき)さん
茅ヶ崎市出身。北京・ロンドンオリンピック日本代表。ツールドフランス日本人初の完走者で、数々の国際レースでも活躍。プロ引退後、サイクリングの普及や啓発、育成などを行う。ちがさきヴェロ・フェスティバルにも協力

今回の努力義務がきっかけで交通安全のルールやマナー、自転車に対する意識が変わっていくことを願っています。茅ヶ崎市は、ご存じの通りとても自転車が利用されているまちです。自転車は気軽に乗れるので通勤、通学、子育てやお買い物などで、皆さんから愛されています。
しかしながら気軽に乗れる一方で、交通ルールやマナーを守らないことが原因で事故が多発しています。スポーツ自転車のような速度で走らなければ大丈夫と過信するのも危険です。自転車は不安定な乗り物で、乗り慣れた方でも低速時に思いがけないことでバランスを崩すこともあり、乗車時の高さから頭部を地面にぶつけると致命傷を負うリスクを伴います。車のシートベルトと同様に、万が一の事故に備え、ヘルメットを着用することで安全に対する意識が高まり、無理な運転や事故が減ってくれると私は信じています。
これからも茅ヶ崎市が自転車で生活しやすいまちであってほしいです。

問合せ:安全対策課
【電話】81-7128

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